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住まいづくりの基本

狭小住宅で収納を確保するには|活用できるスペースや収納のコツを解説

狭小住宅は敷地の広さが限られており、生活しやすい家を実現するためには間取りの工夫が欠かせません。何も考えず設計すると、収納スペースが不足して室内に物があふれてしまいます。そこで今回は、狭小住宅で収納スペースを確保するためのポイントを紹介します。これから狭小住宅を建てる予定の方は、ぜひ参考にしてください。

狭小住宅の収納について課題となることは?

狭小住宅では、収納スペースの確保が大きな課題となります。

延床面積が限られるため、一般的なクローゼットや納戸を十分に設けにくく、物があふれやすくなります。

例えば、玄関に収納が少ないとベビーカーやアウトドア用品の置き場に困ったり、キッチン収納が不足すると生活感が出やすくなったりします。

限られた空間を有効活用する工夫が重要です。

狭小住宅で収納スペースと広い部屋は両立できる?

狭小住宅で収納スペースと広い部屋は両立可能か

狭小地に建てられた住宅のことを「狭小住宅」といい、地価の高い都心部でよく見られます。長方形や正方形だけでなく、三角形などの変形地や旗竿地にも建てられるのが特徴です。狭小住宅の明確な定義はなく、一般的に15坪以下(50㎡以下)の土地に建てられた家を指します。この時点で「狭いな」「生活しにくそうだな」と感じた方がいらっしゃるかもしれません。確かにワンフロアでは、十分な床面積(生活空間)を確保できないでしょう。それを解消するために、狭小住宅は3階建てや2階建て+地下室で建てられるケースが多いです。床面積といえば、狭小住宅を設計するにあたってよく取り上げられるのが「収納スペースをいかに確保するか」という問題です。せっかく階数を増やしても、収納を多く設ければ生活空間が狭くなるのではないかと考えられがちですが、住宅は平面で構成されているわけではありません。

狭小住宅を快適な空間にするためには、「生活空間=床面積の広さで決まる」という考え方から脱出し、立方体として捉えた上で設計することが大切です。

狭小住宅で収納に活用できるスペース

狭小住宅で収納に活用できるスペースとは

狭小住宅では、室内の意外な場所が収納として活用できることがあります。まずは、収納として使えるスペースをいくつか紹介します。いずれも床面積を増やさず設けられるので、ぜひ導入を検討してください。

ダイニングキッチンの背面

食器や調理器具、食材のストックなど、キッチンには収納したい物が多い傾向にあります。そのような中で、ダイニングキッチンの背面が「ただの壁」になっているのはもったいない話ではないでしょうか。収納棚を取り付けて、収納スペースを確保しましょう。棚のサイズを工夫して、電子レンジやオーブントースターなどの家電製品を収納するのもおすすめです。振り返るだけで作業ができ、家事の効率化につながるでしょう。

床下収納

場所を問わずさまざまな部屋に設置できるのが、床下収納です。万が一の災害に備えたミネラルウォーターや、トイレなどで使う備品のストックの収納などに適しているでしょう。

中には開閉の手間やカビの発生を懸念する方がいるかもしれませんが、収納する物やしまい方を工夫すれば解消できる問題です。また近年は、カビを防げる建材を使用した床下収納もあります。床下収納は後付けしにくいので、設計の段階で必要な場所に設けておきましょう。

スキップフロア・ロフト

縦の空間を利用してスキップフロアやロフトを設ければ、床面積を増やすことなく生活空間を確保できます。収納スペースはもちろん、キッズスペースや書斎、セカンドリビングとしても重宝するでしょう。スキップフロアは空間をゆるく区切るので、視覚的な一体感が生じます。スキップフロアは生活空間として使い、設置の際に生じた段差の部分を引き出し式の収納にするのも一つの方法です。

全体を収納スペースとして使いたい場合は、空間をしっかりと区切れるロフトが適しているかもしれません。使用目的に合わせて選びましょう。

デッドスペース

構造上あるいは、設備を設けるなどの問題で「デッドスペース」と呼ばれる空間ができることがあります。デッドスペースを有効活用すれば収納スペースを増やせますが、建物によって場所や広さが異なるので自分ではなかなか気付けません。代表的な活用事例は以下の通りです。間取りに活用できるか、ぜひチェックしてみましょう。

・変形したり角度が鋭くなったりしている部分がないか
変形部分に合わせて基盤となる板を設置し、収納スペースを設けましょう。(高さによっては2段の収納スペースができます)

・トイレや洗面所、クローゼットの上部に空間がないか
複数の収納ケースを取り入れたり、上部に突っ張り棒を取り付けたりして空間全体を活用しましょう。

・棚を取り付けられそうな壁はないか
通路が狭くなるなどの懸念点がある場合、フックを取り付けるだけでも収納スペースを確保できます。

 

デッドスペースの場所や活用方法がわからない場合は、住宅会社の担当者に相談するのもよいでしょう。豊富な経験と実績をもとに、的確なアドバイスをしてくれるはずです。

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狭小住宅で役立つ収納のコツ

狭小住宅で役立つ収納のコツとは

収納の適切な設置場所や、空間の活用方法は理解できたでしょうか。続いては、その空間を最大限有効活用するためのコツを紹介します。

家具の種類を揃える

収納は、スペースの確保だけでなくアイテム選びも大切なポイントです。収納機能付きのベッドやイスなど、1台で2つ以上の役割を果たす家具を積極的に取り入れましょう。こういった家具には、スペースを取らずに収納を増やせるという魅力があります。またイスやカゴを複数用意する場合は、軽量の製品を選ぶのがおすすめです。使わないときは重ねて収納できるので、無駄なスペースを取らず生活できるでしょう。

収納付きや軽量の家具は、ホームセンターやネットでも手軽に購入できます。自分の好みや、部屋の雰囲気に合ったものをぜひ見つけてください。

ベッドの下や押し入れを有効活用する

意外と見落としがちなのが、ベッド下の空間です。ベッド下の広さや高さに合わせて、適切な収納アイテムを選びましょう。ベッドは空間を広く使用するので、アイデア次第で多くの物を収納できます。出し入れのしやすさを考えると、キャスター付きのアイテムを選ぶのがよいでしょう。また押入れは、デッドスペースになりがちな上部のスペースをいかに有効活用するかが重要です。ハンガーラックや収納ケースなどを積極的に取り入れましょう。重い物を収納するときは、キャスター付きの収納ケースや引き出しを下段に設置するのがおすすめです。

キッチン周りの収納を充実させる

キッチンはとにかく物が多く、乱雑になりがちです。先述した背面の収納棚に加え、エリアごとに色々な収納を取り入れましょう。例えばコンロ付近には、壁にフックやラックを設置して調理器具や調味料などを収納するのがおすすめです。必要なときに手が届きやすいのも、嬉しいポイントではないでしょうか。意外と広いシンク下の収納スペースには、空間を有効活用するためのアイテムが欠かせません。突っ張り棒を取り付けたり、仕切れる収納アイテムを置いたりして効率よく収納しましょう。

将来の持ち物増加も見据えて計画する

子どもの成長やライフスタイルの変化により、物は増えていきます。可動棚や間仕切り変更ができる収納にしておくことで、後から使い方を調整できます。今だけでなく「5年後・10年後」を想定した計画が大切です。

見せる収納と隠す収納を使い分ける

すべてを隠そうとすると収納が足りなくなることもあります。リビングでは本や雑貨を“見せる収納”にし、生活感の出やすい日用品は扉付き収納へ分けるのがおすすめです。空間にメリハリが生まれ、狭さを感じにくくなります。

縦の空間を意識した収納計画を行う

床面積が限られる分、縦方向の活用がポイントです。天井近くまである壁面収納や可動棚を設けることで、収納量を増やしつつ空間をすっきり見せられます。使用頻度の低い物は上段、日常使いは手の届く高さに分けると便利です。

 

しまう場所をあらかじめ決めておき、扉を開けたらすぐ使えるように収納するのがポイントです。複数の家族がキッチンを使用する場合は、ラベルシールなどを貼ってどこに何が収納されているか、わかるように工夫しましょう。

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よく収納に困るアイテムの収納アイデア

狭小住宅では、限られた空間の中で「どこに何をしまうか」が暮らしやすさを左右します。ここでは、特に収納に困りやすいアイテムを取り上げ、省スペースで実践できる収納アイデアをご紹介します。

ベビーカー・アウトドア用品

狭小住宅では玄関スペースがコンパクトになりやすく、ベビーカーや外遊び用品の置き場に悩むケースが多くあります。そのまま室内に置くと動線を塞ぎ、生活のしづらさにつながります。土間収納を最小限でも設けたり、壁面に縦型収納を取り入れることで省スペース化が可能です。奥行きを抑えつつ“高さ”を使うことがポイントになります。

季節家電(扇風機・加湿器・ヒーターなど)

狭小住宅では大型収納を確保しにくいため、季節家電の保管場所が課題になります。リビングに置いたままになると圧迫感が出やすくなります。階段下や廊下の壁厚収納など、空間のすき間を活用することで収納量を確保できます。縦置き収納や分解収納を前提にすることで、限られた面積でも無理なく対応できます。

日用品のストック・まとめ買い品

狭小住宅では収納を増やそうとすると居住スペースが削られやすく、日用品のストック管理が難しくなります。床置き収納は避け、洗面室やキッチンの壁面に奥行きの浅い収納棚を設けるのが効果的です。収納量を増やすより「見える化」を意識することで、無駄な買い足しを防ぎ、すっきりした暮らしを保てます。

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床面積を利用しても確保したい収納

床面積を利用しても確保したい収納とは

これまで、床面積を増やさず収納スペースを確保するアイデアを紹介しました。ただ、場所によっては導入が難しいこともあります。特に玄関やキッチンは、家族の人数が多いと物が多くなりがちです。ここでは床面積を割いても取り入れることをおすすめする、収納スペースを紹介します。生活空間が狭くなる懸念はありますが、多くのメリットを得られるでしょう。

玄関のシューズクローク

玄関は来客や宅配の人など、第三者の目に触れる場所です。第一印象を左右する「家の顔」といっても過言ではありません。ただ玄関には、家族全員の靴や傘を収納する必要があります。狭小住宅は屋外に庭やガレージを設けないことも多く、場合によっては自転車やベビーカーの置き場所にも困ります。これらのアイテムをすべて収納するとなると、下駄箱だけでは到底スペースが足りません。シューズクロークや土間を設けて、玄関をすっきりとさせましょう。

キッチンのパントリー・室内干しスペース

デッドスペースを利用しても物を収納しきれないときは、思い切ってパントリーを設置するのがおすすめです。ただ狭小住宅の場合は、どうしても使える床面積が限られます。せっかくならば、キッチンと洗面所の両側からアクセスできる「ウォークスルーパントリー」を設置し、2つの用途で利用してはいかがでしょうか。キッチンから洗面所まで一直線で移動できるので、毎日の家事がスムーズになるはずです。

例えば食材などの収納だけでなく、洗濯物を干す空間としても活用するという使い方があります。すべり出し窓を設置すれば、湿気がこもる心配もありません。普段は外に干し、悪天候の日や花粉の飛散が気になる時期だけ利用するのもよいでしょう。

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注文住宅の収納例アイデアをご紹介

注文住宅では、暮らし方に合わせた収納計画が住みやすさを大きく左右します。ここでは、空間を有効活用した実例をもとに、参考にしたい収納アイデアをご紹介します。

階段下を利用した和室収納

階段下を利用した和室収納

階段下のデッドスペースを活かした収納付きの部屋。天井形状に合わせて棚や引き出しを設け、限られた空間でも効率よく収納量を確保できるのが特徴です。

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階段収納とリビング

階段収納とリビング。TV裏のタイルは凹凸感のある重厚なものを採用

階段まわりを大容量の壁面収納として活用したリビング。階段と一体化した本棚により、収納力を確保しながら空間のアクセントにもなっています。

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ダイング側を収納にしたL型キッチン

ダイング側を収納にしたL型キッチン。すぐ裏手には多目的カウンターを配置。

ダイニング側に収納を備えたL型キッチンが特徴。背面には多目的に使えるカウンターを設け、家事や作業、収納まで柔軟に対応できる機能的な空間です。

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収納たっぷりで広々とした狭小住宅の設計はヤザワランバーにお任せください

狭小住宅で無計画に収納スペースを増やすと、狭くて住みにくい空間になります。また、引っ越した当初は全ての物が収納できたとしても、家族の増加や成長に伴って荷物はどんどん増えていくでしょう。長い将来を見据えた上で、空間を有効活用しながら収納スペースを効率よく確保しましょう。住宅会社のヤザワランバーでは、東京を中心に「1棟1コンセプト」の家づくりを行なっています。狭小住宅も多数手掛けた経験があり、お客様の家族構成や理想の暮らし方に合わせたさまざまなご提案が可能です。デッドスペースの活用方法やおすすめの収納なども、設計担当者が都度ご提案いたします。

ただいま「オンライン家づくり相談会」を実施していますので、狭小住宅の建築を検討中の方はぜひ一度ご参加ください。間取りや予算だけでなく、土地探しに関するご相談も承っています。

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