東京の注文住宅
YAZAWA LUMBER

2023/05/24

スキップフロアをつくると後悔する?失敗しがちな点と対策を紹介

スキップフロアをつくると後悔する?失敗しがちな点と対策を紹介

スキップフロアは、壁やドアを使わずに1階や2階との間にスペースを設ける間取りで、視点の高さで空間を分けるため、おしゃれな雰囲気があって人気の間取りです。スキップフロアには多くのメリットがありますが、デメリットも存在するので無計画につくってしまうと後悔することもあります。

 

この記事では、スキップフロアのある家をつくるときに失敗しやすいポイントと対策を説明します。

スキップフロアで後悔しやすいポイントと対策

スキップフロアで後悔しやすいポイントと対策とは

スキップフロアのある家を建てたときに、後悔しやすい点を具体的に見ていきましょう。

空調の効率が良くない

スキップフロアは階段を使って中2階や中3階をつくるため、家自体が1つの大きい空間のようになります。そのため、室内の温度調節をするのが難しく、エアコンを入れても空気を涼しくしたり温かくしたりするまでの時間がかかる点がデメリットです。

 

スキップフロアは吹き抜けとの相性も良いので、両方を取り入れた間取りにする住宅も少なくありませんが、吹き抜けも空調の効率が良くありません。

スキップフロアを導入するときには、家の断熱性や気密性を高められる建材を使い、暑さや寒さへの対策を取るようにしましょう。

家の広さによっては、シーリングファンを取り付けたり床暖房や全館空調システムの導入を検討したりしてもよいでしょう。

 

バリアフリーなつくりではない

スキップフロアは、壁や扉を使わずに階段でフロアを仕切るつくりです。そのため一般的な2階建てや3階建ての家よりも階段が多くなり、上下の移動が増えます。

 

若いうちは問題ないですが将来的に高齢になった場合に、家の中を移動するときに階段を使わなければいけない暮らしに不安を抱く人も少なくありません。スキップフロアのある家をバリアフリー仕様に変えるためには大幅なリフォームが必要です。

 

対策として、階段の段差を小さくしておいたり段の幅を広くしたりするなど、階段の上り下りの負担を減す工夫が大切です。長い階段の場合は、手すりを設置してもよいでしょう。

また、設計の段階で、リビングやキッチンなど生活に欠かせない場所はスキップフロアの間取りにしないという方法もあります。

毎日の掃除が手間に感じる

スキップフロアは、一般的な住宅よりも掃除が大変と感じる人も多いようです。ロボット型の掃除機は段差のあるところは掃除ができません。そのため、スキップフロアや階段部分は自分で掃除するか、毎回ロボット掃除機を持ち歩く必要があります。

 

また、階段が多いので掃除機を持って上下の移動をするのが手間と感じたり、スキップフロアの天井が低い場合は掃除する姿勢が辛く感じたりする場合もあります。

スキップフロア専用の掃除用具を置いておく、コードレスタイプのすぐに持ち歩きできるハンディクリーナー使うなどの対策を取るとよいでしょう。

生活音やニオイが家中に広がりやすい

スキップフロアには壁や仕切りがないため、生活の音が響きやすくニオイも気になることがあるでしょう。

 

たとえば、スキップフロアをキッズスペースにした場合、子どもたちの遊ぶ声がリビングや上階に響いてしまいます。また、スキップフロアの配置によっては、キッチンの調理のニオイがスキップフロアを通して他の部屋に広がってしまうこともあります。

 

対策としては、キッチンを壁で仕切ってニオイが広がらないようにする、書斎やワークスペース、寝室など、静かに過ごしたい部屋はスキップフロアから離れた場所に設けるなどの工夫をしましょう。

活用するのが難しい

スキップフロアのスペースや高さ、設置場所によっては、せっかく取り入れても活用が難しくなる場合があります。

たとえば、3〜4畳ほどのスキップフロアを作っても部屋としては狭いうえに収納スペースをつくるとさらに狭くなってしまいます。天井が低すぎるスキップフロアがあっても使い道が難しいでしょう。

 

また、スキップフロアの上部が下からあまり見えない場所につくってしまうと、活用方法が見つからず結局物置にしかならなかったというケースもあります。

用途を考えずにおしゃれな雰囲気が気に入ってスキップフロアを取り入れると活用できないこともあるため、あらかじめ子どもの遊び場や勉強部屋、ロフトやワークスペースなど、スキップフロアを使うシーンを明確にイメージするとよいでしょう。

プライバシーが守られない

スキップフロアは壁や扉がないので、階段や他の部屋から見えやすくなります。オープンなスペースがメリットでもありますが、プライバシーの確保は難しいといえます。

 

たとえば、子どもが小さいうちはスキップフロアをキッズスペースや勉強部屋にすれば、親が見守りやすく気軽に声をかけられるので安心です。しかし、子どもが成長するとプライバシーがないためスキップフロアで過ごすのを嫌がることも考えられるでしょう。

 

子どもが小さいときには子ども用のスペースとして活用し、子どもが大きくなったら大人が趣味を楽しめるスペースとして活用するなど、長く家族で暮らしていくことを考えてスキップフロアの使い道を決めるとよいでしょう。

スキップフロアならではのメリット

スキップフロアならではのメリットとは

スキップフロアの後悔しやすい点を見てきましたたが、スキップフロアには他の間取りにはないメリットもあります。詳しく紹介しましょう。

家の中を有効活用できる

スキップフロアをつくると使える部屋が増えます。一般的な2階建ての場合は、1階と2階しか活用できるスペースがありませんが、スキップフロアを設置すれば、中2階や2階の上にも空間ができます。

 

たとえば、1階に広めのリビングやキッチンをつくり、2階に主寝室と家族それぞれの居室、スキップフロアに書斎やワークスペースを設けたり楽器を置いて趣味の部屋にしたりできます。

さらに、スキップフロアの下を収納スペースとして活用することもできるため、限られた床面積でも広さを十分確保できます。

スキップフロアは、狭小地や高低差がある土地に適しています。

家族が顔を合わせる機会が増える

スキップフロアは壁やドアで空間を仕切らないため、それぞれのスペースの様子が分かりやすい点が大きなメリットです。スキップフロアの書斎から家族が団らんしているリビングの様子を感じられたり、リビングやキッチンから家事をしながらスキップフロアで勉強する子どもを見守ったりできます。

 

一般的な居室のように完全に壁やドアで仕切った部屋にいるときよりも、家族が顔を合わせる機会が増えるので、自然とコミュニケーションが増えるでしょう。

明るく開放感のある空間になる

スキップフロアをつくることで、空間に奥行きや広がりが出ます。壁や仕切りを使わずに高低差で区切るので、採光や風通しを確保しやすく建物全体が明るくなり、開放感を得られるでしょう。

住宅地や近隣の家との距離が近い場合でも、スキップフロアのある家なら高い位置や天井からの採光を取り入れられます。

また、階段を使ってスペースを設けるため、空間が立体的になりおしゃれな雰囲気を演出できます。一般的な間取りとは異なるつくりなので、人とは違う間取りの家を建てたいと考える人にもおすすめです。

スキップフロアをつくるなら後悔しない家を建てよう

スキップフロアは、高低差を使ってスペースを確保する間取りで、壁やドアを使わないため開放感があり、おしゃれな空間を演出できると人気があります。

 

しかし、空間が大きくなるため冷暖房の効きが悪くなったり、別室のニオイや音が気になったり掃除が大変に感じたりするデメリットもあります。

スキップフロアには確かに失敗しやすい点もありますが、事前にしっかりと計画して対策を取ることで、満足度の高い住まいが作れるでしょう。

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