2023/01/27
車3台分のビルトインガレージを作りたい!間取りや予算目安を紹介!
ビルトインガレージは、愛車を大切に保管したい方に適しています。所有している車の台数に合わせて、適切な大きさのガレージを設置しましょう。
本記事では、車3台分のビルトインガレージを作るときの間取りや予算、注意点を紹介します。複数の自家用車を所有している方や、広めのビルトインガレージを作りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
ビルトインガレージとは?
車の格納スペースを建物の一部に組み込み、ドアやシャッターを設けたガレージのことを「ビルトインガレージ」といいます。1階部分にガレージと玄関を配置し、2階以上を居住スペースにするという間取りが一般的です。
愛車を眺めて楽しみたい車愛好家の方や、土地の広さに限りがあるという方から近年注目を集めています。また車庫の部分を半地下にしたり、海外の映画に出てくるようなアメリカ風の内装にしたりと、間取りやデザインにこだわりたい方からも高い人気を誇っています。
ビルトインガレージのメリット
ビルトインガレージには、カーポートや分離型のガレージにはないメリットが多数存在します。ビルトインガレージならではの魅力を、いくつか紹介します。
■狭小地でも作れる
ビルトインガレージは、狭小地に駐車スペースを設けられる唯一の方法です。建物の1階部分に組み込めるため、敷地を別途用意する必要がありません。
必要な広さは車種によって異なりますが、車1台につき6坪(12畳)程度が目安です。少し広めにすれば、メンテナンス用の工具や自転車なども収納できるでしょう。15坪程度の土地であっても、十分実現できる間取りです。
■雨の日も乗り降りがしやすい
ビルトインガレージは建物と隣接しているので、車への乗り降りがしやすいです。ガレージ内にドアを設ければ、玄関へ回らなくとも容易に出入りできるでしょう。パントリーやキッチンに近い部分へつなげることで、買い物帰りの動線を向上できます。
また、雨の日に濡れる心配がないのも大きなメリットです。小さな子どもや重い荷物も、スムーズに移動できるでしょう。
■防犯性が高い
盗難や車上荒らしから愛車を守れるのも、ビルトインガレージならではの魅力です。鍵付きのシャッターを設置すれば、防犯性をより高められます。
子どもの投げたボールが当たったり、野良猫に車体を傷付けられたりする心配もありません。
またガレージ内に車がないときは、安全なスペースとして小さな子どもを遊ばせることも可能です。シャッターを閉めておけば、道路への飛び出しや不審者の侵入から子どもを守れるでしょう。土地の広さの問題により、庭を設けられない家庭でとくに重宝するはずです。
ビルトインガレージのデメリット
続いては、ビルトインガレージのデメリットを紹介します。メリットとデメリットの両方を理解した上で、最適な間取りを検討しましょう。
■建築コストがかかる
ビルトインガレージを設置する場合、1階部分の開口部を広くしなければなりません。耐震性や耐久性を高めるための施工や、強度の高い建材の使用が必要になるでしょう。それに伴い、ビルトインガレージを設けると建築コストがかさむ傾向にあります。
また高度な設計を依頼したり、3階建てで将来的にエレベーターを設けたりすることで建築費が高額になる可能性も否定できません。
家の近所で月極駐車場を借りた場合や、間取りを工夫してカーポートを設けた場合のコストと比較した上で設置を検討しましょう。費用だけでなく、利便性も含めた上で考えることが大切です。
■住居スペースの間取りが狭くなる
建物の1階部分にビルトインガレージを設けると、居住スペースが削られる点もデメリットの一つです。階数を増やして延床面積を確保するという選択肢もありますが、その場合は年齢を重ねるにつれて階段の使用が難しくなるという懸念点が生じます。
予算に余裕があれば、将来的にエレベーターを設けることで解消できるでしょう。
車3台駐車できるビルトインガレージの必要坪数・予算
車3台分の駐車スペースを確保するためには、どれくらいの坪数や予算が必要なのでしょうか。考え方や目安を紹介しますので、車を複数台所有している方はぜひ参考にしてください。
■車3台駐車できるガレージハウスの坪数
前半部分で「車1台につき約6坪の広さが必要」と説明しました。車3台の場合は単純に計算して、約18坪の広さがあれば無理なく停められるでしょう。
ただ、車種によって必要なスペースは大きく異なります。軽自動車3台であれば最低でも15坪程度、ミニバンやトラックを停める場合は20坪程度の広さが必要です。ドアのタイプが、スライドなのかヒンジなのかによっても異なります。
■車3台駐車できるガレージハウスの予算目安
ガレージ部分の坪単価は、50万~80万円が相場です。
車3台分で18坪のビルトインガレージを建てる場合、900万~1,440万円が予算の目安となるでしょう。ただし、必要な坪数や坪単価はケースごとに異なります。ガレージドアを輸入したり、内装や設備にこだわったりすると費用が割高になることを知っておきましょう。
予算オーバーで後悔しないためには、ハウスメーカーに見積もりを依頼し、事前によくチェックすることが大切です。
車3台のビルトインガレージを作るときの注意点
最後に、車3台分のビルトインガレージを建てるときの注意点を紹介します。さまざまな工夫を凝らし、家族全員が快適に使用できるガレージづくりを実現しましょう。
■鑑賞用と実用車で駐車の配置やガレージの位置を工夫する
ガレージ内に保管する車が、鑑賞用なのかそうでないのかによって配置が変わります。
前者の場合、鑑賞を楽しみたいシチュエーションについて慎重に検討しなければなりません。実用車の場合は、出入庫のしやすさを重視して玄関付近などにガレージを設けるのがおすすめです。
愛車を室内から眺めたい場合は「どちらの向きから鑑賞したいのか」を第一に考えましょう。例えば横から楽しみたい場合、建物に面した壁の一部を透明のガラスなどにする必要があります。室内の照明が反射して、せっかくの愛車が見えにくくならないよう注意してください。
正面から眺めたい場合は、車を頭から入庫してバックで出庫する形になります。事故につながらないよう、前方の道路と十分な距離を取っておきましょう。
また「室内のどこから鑑賞したいのか」も、考えるべきポイントです。例えばリビングから眺めたい場合、ガレージとリビングを隣接した配置にする必要があります。上階の床の一部をガラス張りにすれば、2階部分の書斎や寝室から楽しむことができるでしょう。
ガレージを吹き抜けにしてロフトを設置し、上から鑑賞という選択肢もあります。ビルトインガレージが、まるで秘密基地のような空間に仕上がるのではないでしょうか。
■ガレージの広さはなるべくゆとりを持たせる
一度建てたビルトインガレージは、サイズ変更が非常に困難です。将来的に、どのような車を何台所有するのかイメージした上で設計をおこないましょう。あまりに狭いと、ドアの開閉時や出入庫の際にぶつけて傷付ける恐れがあります。
できるだけスペースに余裕を持たせて、家族全員が使いやすいガレージを実現してください。ゆとりがあれば、車種やドアタイプの異なる車へ買い替えた際に不便が生じにくいというメリットも得られます。
■騒音対策が必要
建物内に車を保管するという構造上、エンジンの音が室内へ響きやすくなります。音や振動は隣接している部屋にもっとも伝わりやすいので、家族の寝室などを真横へ配置しないよう気を付けてください。必要に応じて、建材の工夫などの防音対策も施しましょう。
またシャッターの開閉音も、配慮すべきポイントです。できれば静音性が高いものや、スライド式のシャッターを採用しましょう。早朝や深夜の外出が多い方は、家族や近隣住民へ迷惑をかけないようとくに注意が必要です。
■ガレージ内の換気が必要
ビルトインガレージは壁に囲まれているため、車やバイクの排気ガスが蓄積しやすい傾向にあります。暖気運転などで一酸化炭素中毒を起こさないよう、換気対策を忘れずおこないましょう。
換気扇を取り付けるなどして、ガレージ内に排気ガスが充満しない工夫を凝らすことが大切です。
車3台のビルトインガレージはヤザワランバーにご相談ください
車3台分のビルトインガレージを建てるためには18坪前後の広さが必要ですが、車種や用途によって異なります。建築後のサイズ変更は難しいことを理解し、将来を見据えた設計をおこないましょう。
ご自身でイメージしにくいときは、ハウスメーカーの担当者に相談するのがおすすめです。信頼して任せられる住宅会社を見つけて、後悔のない家づくりをおこなってください。
ヤザワランバーは、東京を中心に注文住宅の建築を手掛けている住宅会社です。創立48年で培ったノウハウを活かし、お客様の家族構成や理想の暮らし方に合わせたご提案が可能です。
ただいま「オンライン家づくり相談会」をおこなっていますので、ビルトインガレージの建築を検討中の方はぜひ一度ご参加ください。家づくりや資金計画のことはもちろん、土地探しに関するご相談も承ります。