2022/12/26
ガレージハウスの価格相場はどれくらい?メリットや注意点を紹介!
ガレージが建物に組み込まれているガレージハウスには、さまざまな魅力があります。日々の暮らしを快適にするだけでなく、コスト面でお得だと感じられる部分もあるでしょう。
今回はガレージハウスの価格相場を、メリットや注意点とともに詳しく解説します。ガレージハウスの建築を検討中の方は、ぜひ本記事を参考にして理想の家づくりを実現してください。
目次
ガレージハウスの魅力とは?
ガレージハウスの一番の魅力は、大切な車を汚れや傷から守れるという点です。三方あるいは四方が囲まれており、屋根もあるので雨風にさらされる心配がありません。シャッターを取り付ければ、いたずらや盗難に遭うリスクも軽減されるでしょう。
走行する自転車との接触など、故意でないトラブルからも愛車を守れます。
また内装や設備に工夫を凝らせば、ガレージを趣味の空間にすることが可能です。車やバイクのメンテナンスはもちろん、自転車やベビーカーなどの保管にも重宝するでしょう。
さらに、玄関周りやリビングと隣接させれば、好きなときに愛車を観賞できるという魅力もあります。まるでショールームにいるような感覚で、愛車を楽しめるはずです。
ガレージハウスの価格相場
ガレージハウスにおけるガレージ部分の価格相場は、1坪あたり60万~80万円程度といわれています。
必要な坪数は駐車台数や車種によって異なりますが、1台につき4~5坪程度が目安です。少し価格幅がありますが、1台あたり240万~400万円程度かかると考えておきましょう。
電動シャッターを取り付けるかどうかといった点や、内外装に用いる建材のグレードなども費用を大きく左右する要因です。詳しい価格については、ハウスメーカーの担当者に確認してください。
なお建物部分の坪単価については、木造平屋で約40万~60万円が目安です。また30坪の2階建て住宅に2台分のガレージをつくる場合、ガレージに必要な広さは約10坪、住宅の延床面積は38~40坪程度です。
これをもとに、ガレージハウスの建築費の目安を計算してみましょう。
ガレージハウスの建築費は、(建物の坪数×建物の坪単価)+(ガレージの坪数×ガレージ坪単価)で算出できることから、このケースでは1,720万〜2,600万円が建築費の目安となります。
総額を知りたい場合は、上記の計算結果に約20%の付帯工事費および約10%の諸費用を加えてください。参考程度ではありますが、予算と照らし合わせる場合の一つの目安になるはずです。
ガレージハウスはランニングコストがお得?
ガレージハウスではなく、月極駐車場を借りて車を保管するというのも一つの選択肢です。
ただエリアによっては、駐車場代だけで非常に高額になります。東京都内の月極駐車場は1万5,000円~5万円が相場であることを考えると、20年間で360万~1,200万円の駐車場代が必要になる計算です。
これよりも安価もしくは同等の価格で、敷地内に自分好みのガレージを設置した方がよいのではないでしょうか。
またガレージ部分の延床面積が「全体の5分の1以下」である場合、その部分は固定資産税の計算に含まれません。つまりガレージハウスには、固定資産税を抑えられるというメリットもあります。
なお屋根と壁のある車庫を、建物と別で設置した場合は容積率に含まれます。建物と同じように、固定資産税がかかるので注意してください。
都心部では土地の広さが限られていることも多いですが、そのような場合にこそランニングコストを抑えられるガレージハウスがおすすめです。税金や駐車場などにかかるコストを長期的な視点で計算し、ガレージハウスの必要性についてじっくりと検討しましょう。
ガレージハウスのメリット・注意点を紹介
■ガレージハウスのメリット
ガレージハウスのメリットは、車のメンテナンスにかかる手間を軽減できる点です。
黄砂や塵が付着しにくいので洗車回数を減らせるほか、直射日光による塗装の剥がれや部品の劣化を防げます。ガレージハウスは、きれいな状態の車を長期間乗りたい方に適しているでしょう。
また室内からすぐにアクセスできるので、スムーズに車の乗り降りができるのもガレージハウスならではの利点です。悪天候の日に傘をさして、重い荷物や寝ている子どもを抱いて移動する必要がありません。。ガレージ内に勝手口を取り付ければ、生活動線もよくなりおすすめです。
さらに車を移動させれば、空いたスペースで子ども用のプールやバーベキューなどが楽しめるのもガレージハウスの特権です。シャッターを閉めると完全なプライベート空間になり、周囲からの視線をシャットアウトできるのも嬉しいポイントです。
■ガレージハウスの注意点
ガレージハウスは、1階部分にガレージを設ける間取りが一般的です。車の出入庫のための広い間口を1階部分につくらなければならず、強度が高い建材や太い梁・柱の使用など、耐震性や耐久性を高めるための工夫が必要不可欠です。
また建築様式や工法の制限も相まって、建築費が割高になるでしょう。また間取りや用途によっては、防音設備や照明設備に費用がかかることも忘れてはなりません。
ガレージハウスは駐車スペースが建物に組み込まれているため、エンジンの音や振動で室内の家族に迷惑をかけない配慮が必要です。寝室やリビングをガレージと離せばある程度は解消されますが、必要に応じて防音対策をとらなければなりません。
もし都心部などの住宅密集地にガレージハウスを建てる場合は、できるだけ音が出にくいシャッターを選びましょう。
また、シャッターを下ろすとガレージの中が暗くなります。その点を理解した上で、窓もしくは照明の設置を検討してください。車いじりや暖気運転を行う予定の方は、換気設備の取り付けも忘れず行いましょう。
もう一点、居住スペースとのバランスを慎重に検討することも重要なポイントです。ガレージハウスは条件次第で容積率に含まれないと説明しましたが、原則として建ぺい率には算入されます。
1階の居住スペースが削られるだけでなく、全体の居住空間の広さも制限される可能性があることを知っておきましょう。
単純に居住スペースが不足する場合は、2階建てや3階建てにすることで解消されるケースもあります。しかし上下の移動が増えて動線の悪い家になるほか、年齢を重ねるにつれて上階への移動がしにくくなるでしょう。
後付けやサイズ変更はできないことを念頭に置いた上で、適切なサイズのガレージを設計することが大切です。
「ガレージを広くしすぎて室内の収納スペースが不足してしまった」「ガレージの大きさをギリギリにしていたら、運転の苦手な家族が車をこすって傷付けてしまった」といったことのないよう気を付けてください。
将来的に車の買い替えや駐車台数の増加を検討している方は、その点も十分考慮しましょう。
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ガレージハウスの価格相場は、使用する建材やシャッターのグレードなどによって大きく異なります。今回紹介した相場を参考にしながら、複数のハウスメーカーに見積もりを依頼した上で比較検討してください。
坪単価や月極駐車場代が高額になりがちな都心部にこそ、ガレージハウスを建ててランニングコストの節約に努めるのがおすすめです。
家族で決めた優先順位をもとに取捨選択をしながら、間取りを設計して予算内の家づくりを行いましょう。困ったときはすぐに相談できるよう、豊富な経験と実績を持ったハウスメーカーに施行を依頼することが大切です。
住宅会社のヤザワランバーは、これまで数々のガレージハウスを手掛けた実績があります。社内一貫体制で設計から施工までを自社で行うことによって、コストを抑えた高品質の施行が可能です。
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