2023/03/28
吹き抜けで開放感あふれるリビングに!失敗しないための対策も紹介
近年、吹き抜けのあるリビングが注目されていることをご存知でしょうか。明るくて開放的な空間を演出できることが、人気を高めている理由の一つです。
そこで今回は、リビングに吹き抜けを設けるときのポイントを紹介します。デメリットへの対策もあわせて解説しますので、吹き抜けの設置を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
リビングに吹き抜けを設けるメリット
住宅の中心ともいえるリビングは、家族が集まる大切な空間です。吹き抜けを設置することで、得られるメリットをいくつか紹介します。
リビングが広く明るい空間になる
吹き抜けの設置により1階と2階の空間が一体化し、開放感のある広いリビングになります。天井が高いことで圧迫感がなくなり、実際よりも広く感じられるでしょう。
また天窓や2階の高所に設置された窓から、簡単に自然光を取り込めます。窓の高低差によって自然換気の流れが生じ、風通しも良くなるでしょう。
採光を確保しにくい住宅密集地や、北側にリビングを配置せざるをえない間取りにもおすすめです。
家族のコミュニケーションが活発になる
吹き抜けは空間全体につながりを持たせて、家族の気配を感じやすくしてくれます。
リビングに階段を設置すれば、家族が玄関を出入りするたびに会話が生まれるでしょう。2階にいる家族とも、リビングにいながら簡単にコミュニケーションが取れます。
子どもが自室へこもりやすい時期になっても、声や生活音で気配を感じられるのは親として安心できるはずです。
階段と組み合わせればさらに広いリビングにできる
リビングに階段を設けることで、リビングを広く使えるというメリットも期待できます。
本来は廊下や階段ホールに使われる予定であった空間を、リビングの床面積にあてられるためです。もちろん浮いた床面積は、収納や寝室などほかのスペースに利用しても構いません。
階段下にテレビボードを置いたりワークスペースを設けたりすれば、リビングをより広々と利用できるでしょう。
おしゃれな吹き抜けリビングにするためのアイデア
続いては吹き抜けのある、おしゃれなリビングを実現するためのコツを紹介します。快適で暮らしやすい空間にできるアイデアもあるので、機能性を重視する方もぜひ参考にしてください。
リビング階段と組み合わせる
リビング階段と組み合わせることで、階段がリビングのおしゃれなアクセントになります。昇降の際に開放的でおしゃれな室内を眺められるのも、リビング階段ならではの醍醐味です。
よりデザイン性の高い空間にしたい場合は、スケルトン階段や手すりのない階段にするのがおすすめです。ただし小さな子どもや高齢者がいる家庭では、転落しないよう安全面にも配慮しましょう。
照明や窓の形にもこだわる
照明や窓のデザインにこだわることも、おしゃれな吹き抜けリビングを作るためのポイントです。吹き抜けに取り入れられる照明はバリエーションが豊富なので、好みに合わせてチョイスしてください。
具体的には、壁付けのブラケットライトやペンダントライト、ダウンライトなどが挙げられます。テーブルやソファの配置も加味すれば、明るさのメリハリがついて、よりおしゃれな空間に仕上がるでしょう。
また窓の形状も、部屋の印象を左右するポイントです。たとえば、大きなスクエア窓は明るいイメージ、縦横のスリット窓を取り入れればスタイリッシュな印象を与えられます。
外観やインテリアとの兼ね合いを見ながら、ピッタリの照明や窓を選びましょう。
梁や柱をあえて見せるデザインにする
耐震性を高める目的で、吹き抜けリビングの目立つ位置に梁や柱が設けられることがあります。一見ネックのように感じられますが、素材や色合いにこだわればおしゃれな印象へと一変します。
また、梁に照明器具を取り付けるのも一つのアイデアです。天井や壁に設置する照明とは違った印象になり、おしゃれな見た目になるでしょう。
どこまで吹き抜けにするかを検討する
実際の暮らしをイメージしながら、どこまでを吹き抜けにするのか検討しましょう。たとえばLDKのキッチンとダイニング部分をのぞき、リビング部分のみ吹き抜けにするというアイデアがあります。
調理や食事の場所とリラックス空間を分けられるほか、食事のニオイが2階に届きにくくなるというメリットを得られます。
2階の廊下と対面する間取りにする
吹き抜け階段の先に、対面する形で2階の廊下を設けるのもおすすめです。1階と2階にいる家族が、自分自身の作業をしながらそれぞれの様子を確認できます。食事の支度ができたときやお風呂がわいたときに、2階へ軽く声かけをするだけでよいのも魅力ではないでしょうか。
廊下のスペースを広めに取って小物を置けば、簡易的なワークスペースや収納スペースなどさまざまな使い道が期待できます。
スキップフロア(中二階)を取り入れる
リビングをおしゃれで機能的な空間にしたい方は、スキップフロアの設置を検討しましょう。2階への動線上に取り入れることで、スペースを有効活用できます。
キッズスペースやリモートワーク用の書斎など、使い道はさまざまです。スキップフロアに机と椅子を配置し、階段の幅を広げて壁に本棚を作れば簡易的なライブラリーになります。壁面収納でデッドスペースを活用できて、一石二鳥といえるでしょう。
知っておきたい吹き抜けリビングのデメリットと対策
吹き抜けリビングには多くの魅力がありますが、デメリットも少なからず存在します。対策とともに紹介しますので、よく理解したうえで間取りの設計をおこないましょう。
空調の効率が良くないことがある
1階と2階がひとつなぎの空間になっているため、空調が効きにくいことが難点です。大きな窓や外部と接触する外壁の面積が広いことも、暑さや寒さを感じやすい要因となるでしょう。
またエアコンや加湿器をフル稼働させると、電気代が高額になりやすいのも懸念点の一つです。必要に応じて全館空調システムや床暖房、高性能の断熱材などを採用しましょう。
1階と2階の空気を効率的に循環してくれるシーリングファンを取り入れれば、インテリアにもなりおすすめです。
コストを極力抑えたい方は、日差し対策として外付けのブラインドやシェード、すだれなどを活用するのもよいでしょう。室内側に、ブラインドやロールスクリーンを取り付けるのも有効です。
1階の音や匂いが上の階に届く
1階の話し声やテレビの音といった生活音、料理の煙や匂いなどが2階に届きやすいこともデメリットの一つです。生活リズムの異なる家族がいると、睡眠や勉強の邪魔になり生活しにくいと感じるでしょう。
寝室や子ども部屋を吹き抜けから離れたところに設置したり、キッチンを壁で囲って半個室にしたりするのが有効な対策です。さらに換気設備を整えたり、コンロ部分を壁付けにして匂いを広がりにくくするのもよいでしょう。
掃除やお手入れが大変な場合もある
高い位置に窓や照明があると、日頃の手入れや電球の交換が非常に大変です。手の届く位置に照明を取り付けたり、電動で昇降する照明を取り入れたりして作業がラクにできる状態にしましょう。
窓や壁のメンテナンスについては、思い切って業者に外注するのもおすすめです。ケガや事故を予防できるほか、プロの手によってきれいな状態をキープできるでしょう。
ただし専門業者に依頼する場合は、コストをかけすぎないよう頻度や予算を事前に決めておくことが大切です。
2階の部屋が狭くなることがある
吹き抜けの設置によって、2階の床が削られるぶん居住スペースが狭くなります。家族の人数や、それにともなう荷物の量によっては部屋数や収納が不足するでしょう。
居住スペースが足りなくなる心配はないか、本当に吹き抜けが必要かどうかといった点を考慮しながら間取りを設計してください。
寝室や収納スペースを1階に配置するなど、ある程度の問題は間取りの工夫で解消できるかもしれません。
快適で暮らしやすい吹き抜けリビングを自宅につくろう
吹き抜けのあるリビングは、明るく開放的な印象をもたらします。間取り次第で、家族とのコミュニケーションも活発化するでしょう。
一方で吹き抜けが持つ難点をクリアするには、設計の段階で設備や間取りに工夫を凝らす必要があります。家づくりをおこなう際は、今回紹介した内容をぜひ思い出しながら設計に取り組んでください。判断に困ったときはプロに相談できるよう、信頼のおけるハウスメーカーに家づくりを依頼するのがおすすめです。
複数の住宅会社や工務店の特徴や強みを見比べながら、ご自身の希望を叶えられそうなメーカーを見つけましょう。
ヤザワランバーは、東京を中心に家づくりを手掛ける住宅会社です。優れた建築資材を使用して耐震や防湿の対策をおこなうので、高耐久でおしゃれな住宅を実現できます。
ただいま「オンライン家づくり相談会」を開催していますので、吹き抜けリビングのある住宅を建てようと考えている方はぜひ一度ご参加ください。間取りや設備に関する内容はもちろん、土地探しや資金計画に関するご相談も承っています。