東京の注文住宅
YAZAWA LUMBER

2022/10/27

スキップフロアを活用して狭小住宅を快適に|メリットや間取り例を紹介

スキップフロアを活用して狭小住宅を快適に|メリットや間取り例を紹介

狭小住宅で快適な家づくりを行なうには、間取りの工夫が必要不可欠です。

 

本記事では、狭小住宅にスキップフロアを設けるメリットやデメリットについて解説します。間取り例もあわせて紹介するので、狭小住宅を検討中の方はぜひ参考にしてください。

スキップフロアとは

スキップフロアとは何か

床の高さを半階ずつずらし、上下階を階段でつないだ空間を「スキップフロア」あるいは「中二階(中三階)」と呼びます。外から見ると2階や3階建てでも、室内にはそれ以上のフロアがあるということです。

 

壁を使わず緩やかに区切られているため、適度なつながりと独立性を両立できます。子どもの遊び場やワークスペース、セカンドリビングなど、幅広い用途に利用が可能です。使い道に決まりはないので、家族の生活スタイルに合わせて設計しましょう。

■狭小住宅や段差のある土地に便利

核家族化が進んでいる昨今、1世帯でも無理なく住める狭小住宅が注目を集めています。

 

狭小住宅は、利便性が高い都心部などにマイホームを持てる反面、使える床面積が限られることがデメリットです。そこで積極的に取り入れられるようになったのが、スキップフロアです。

 

床面積を利用することなく生活スペースを広げられるほか、設計次第で空間を広く見せられます。

 

またスキップフロアは、段差がある土地にも適しています。例えば低い部分を一部のみ掘り込んで半地下室を作り、上に生活スペースを設ければ、自ずとスキップフロアがある空間になります。つまり、もともとあった土地の段差を活かして間取りを作るということです。

 

スキップフロアを活用すれば、段差のある土地でも土を加えて土地全体を平らにしたり、完全な地下室を設けたりするよりコストがかからないのも大きなメリットです。

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狭小住宅でスキップフロアを活用するメリット

狭小住宅でスキップフロアを活用するメリットとは

狭小住宅にスキップフロアを設けるメリットは、生活空間を確保できることだけではありません。ほかにどのような魅力があるのか、詳しく解説します。

■空間を広く見せられる

スキップフロアは、縦の空間を利用して設置するため、開放的な空間に感じられるでしょう。階段は手すりの設置に留め、壁や扉で仕切らず部屋側をオープンにすれば、より広い空間に見せられます。

 

空間に広がりを持たせる目的で吹き抜けを設置するという選択肢もありますが、その場合は気積量(床面積×高さ)が大幅に増えます。その点、スキップフロアの方が気積量が小さく、空調にかかる費用を抑えられるのでおすすめです。

■家族とのコミュニケーションが取りやすい

空間が壁や扉で仕切られているわけではないので、家族の存在を感じやすいというメリットもあります。段差があるので姿は見えずとも、気配や声があるので適度なプライバシーが維持できるのも嬉しいポイントです。

 

それぞれが別の空間で別のことをしながらも、同時に会話ができるのは、スキップフロアならではの魅力といえるでしょう。

■収納スペースを増やせる

家族の人数や生活スタイルによって差はあるものの、一般的に必要とされる収納スペースの広さは「床面積の約15%」と言われています。

 

狭小住宅でこれを実現するには、デッドスペースの活用が必要不可欠です。スキップフロア自体を収納スペースにするだけでなく、段差の下などのデッドスペースも積極的に利用しましょう。

 

先述した通り、半地下部分は納戸に最適です。十分な高さがなければ居室として使えないので、その点も考慮した上で収納スペースをうまく確保してください。

■風通しや日当たりが良くなる

狭小住宅は密集地に建てられることが多く、周囲の建物の影響で採光や通風を確保しにくいという難点があります。

 

スキップフロアの設置で生じた段差を活用し、窓を取り付けることで部屋全体の日当たりや風通しが良くなるでしょう。これは空間が壁や扉で仕切られていないからこそ得られる、スキップフロアならではのメリットです。

 

窓の位置や大きさは、近隣住宅との視線を考慮しつつ、採光が確保できるように設計する必要があるため、設計者に相談しながら決めるとよいでしょう。

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狭小住宅にスキップフロアを取り入れるデメリット

狭小住宅にスキップフロアを取り入れるデメリットとは

続いて、スキップフロアを設けるデメリットを紹介します。問題を解消するためのポイントも併せて紹介するので、設置する際の参考にしてください。

 

設計に工夫を凝らし、使い勝手のよいスキップフロアを実現しましょう。

■音が響きやすくなる

家族の声が届きやすい一方で、テレビの音や生活音といったノイズまで耳に入るという難点が挙げられます。スキップフロアをワークスペースなどに利用する場合は、防音対策として個室を用意するとよいでしょう。

■冷暖房効率が下がる

階層ごとに仕切りがないため、部屋全体の冷暖房効率が低下しがちです。暖気は上部、冷気は下部へ溜まりやすい性質があるため、それを解消するための工夫も必要です。

 

具体的な対策として断熱性の向上や、最上階へのシーリングファン(天井扇)の設置などが挙げられます。必要に応じて階段の上下に引き戸を取り付けたり、ちょっとした空調設備を各階に整備したりするのもおすすめです。

■段差が多く老後は不便を感じやすい

スキップフロアを設置するとなると、どうしても段差が生じます。

 

階段が多くなる分、親と同居する場合や自分たちが高齢になったときは不便に感じやすい難点があります。もともと足腰が弱い方も、例外ではありません。

 

スキップフロアをどのような用途に使うのか、そもそも設置する必要性があるのかといった点について、将来の暮らしを見通した上で検討することが大切です。

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スキップフロアを活用した狭小住宅の間取り例

スキップフロアを活用した狭小住宅の間取り例とは

狭小住宅へ実際にスキップフロアを設置した場合、どのように活用できるのでしょうか。何種類かの間取り例を紹介するので、家族構成や理想の暮らしに合った使い方を検討してみましょう。

■子ども部屋

子育て世代におすすめしたいのが、スキップフロアを子ども部屋として活用する間取りです。子どもが小さいうちは本やおもちゃを置いてキッズスペースに、成長したらデスクなどを置いて勉強部屋に使えます。

 

小さな子どもを目が届く場所で遊ばせられるのは、親としても安心感があるでしょう。

 

また思春期の子どもは自室にこもりがちですが、スキップフロアであれば必然的にコミュニケーションを取れます。階下の音が気になる場合は、引き戸やカーテンを取り付けて適度に空間を区切るとよいでしょう。

■リビングとダイニングを段差で分ける

リビングにスキップフロアを設置し、ダイニングスペースとして活用するのも一つのアイデアです。フローリングのリビングに畳を敷いたスキップフロアを設ければ、食後や寝る前などの家族の団らんスペースとして重宝するはずです。

 

段差をベンチとして使用すれば、大人数の来客も不便なく招待できるでしょう。段差部分に引き出し収納を設けることで片付けがしやすくなるので、急な来客にも対応できます。

■書斎(ワークスペース)

床面積の問題で個室を断念しかけていた方は、スキップフロアを書斎にしてはいかがでしょうか。リモートワークのための、ワークスペースとしても活躍するでしょう。パソコンや電気工具を使用する場合は、コンセントの設置を忘れないことが大切です。

 

また子ども部屋と同様、周囲の音が気になる場合は、仕切りで半個室のようにするのもおすすめです。もし家族とのコミュニケーションを重視する場合は、キッチンからの見え方を考慮した上で設計しましょう。

■ファミリーライブラリー

スキップフロアが収納スペースとして使えることを紹介しましたが「ただの収納にするのはもったいない」「おしゃれな家にしたい」と考えている方は、思い切ってファミリーライブラリーにするという方法もあります。

 

ファミリーライブラリーとは、家族の蔵書をまとめて保管する書斎スペースです。本棚だけではなく机や椅子を置けるので、憩いの場としても重宝するでしょう。

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スキップフロアを活用した狭小住宅で広く快適な暮らしを手に入れよう

スキップフロアは、床面積に限りのある狭小住宅に最適な間取りです。用途に応じて音や空調の設備を整えつつ、快適な空間を実現しましょう。

 

なお、日当たりや風通しをよくするための設計には、専門的な視点が欠かせません。信頼できる工務店を探し、豊富な実績と経験を持つ設計士とともに設計を進めてください。

 

住宅会社のヤザワランバーでは、東京を中心に「1棟1コンセプト」の家づくりを行なっています。スキップフロア付きの狭小住宅を手掛けた経験も多数あり、これまでのノウハウを活かしたご提案が可能です。

 

ただいま「オンライン家づくり相談会」を実施していますので、都心部での家づくりを検討中の方は一度ご参加ください。

 

お客様の家族構成や生活環境をお伺いした上で、最適なご提案をいたします。資金計画の相談や土地探しも無料でサポートしますので、家づくりに対して漠然としたイメージしかお持ちでない方も大歓迎です。ぜひお気軽にご相談ください。

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