注文住宅の見積もりは何社が最適？見積もり前の準備や注意点を紹介

理想通りの注文住宅を建てるためには、希望を叶えてくれる住宅会社を自分たちで見つける必要があります。住宅会社を選ぶ際に必要なのは施工のデザインや得意な工法に加えて、提案内容が予算内に収まるかどうかも重要なポイントです。

今回は住宅会社へ見積もりを依頼した際に確認すべきポイントや見積もりの項目について詳しく解説します。

注文住宅の見積もりは何社に依頼するのが適切？

注文住宅の住宅会社選びでは、複数のハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼して比較する「相見積もり」という方法が一般的です。複数社に見積もりを依頼することによって、各社の特性や価格帯を比較できるからです。

この際、あまり多くの会社に見積もりを依頼すると比較が難しくなってしまうため、3社程度に候補を絞って見積もりを依頼するといいでしょう。

また、見積もりを依頼する場合は、依頼する工務店やハウスメーカーに相見積もりということを必ず伝えることがマナーとされていますので注意しましょう。

注文住宅の見積もりの種類と費用項目

注文住宅の見積もりは大きく分けて「概算見積もり」と「詳細見積もり」の2種類があります。概算見積もりは、住宅会社に見積もりを依頼して最初に出てくる大まかな見積もりです。

詳細見積もりはより具体的なプランを決めてから提出されるものです。それぞれの特徴について詳しく解説します。

■概算見積もり

概算見積もりは住宅の設計が具体的ではない段階や見積もり期間が短い場合に作成されるものです。概算見積もりでは住宅の基本設計をもとに材料の大まかな数量や工数を仮定して作成されるため、大まかな予算を把握する場合に役立ちます。

ただし、概算見積もりは住宅会社によって書式や内容に差が出やすく、内訳をあまり細かく提示しない場合もあれば、詳細見積もりと同じくらいの精度で見積もりを提示してくれる住宅会社もあります。

そのため、概算見積もりだけで住宅会社を選んでしまうと、詳細見積もりで大きな差額が発生するなどといった失敗につながるため注意が必要です。概算見積もりでは、どうしても工務店やハウスメーカーを10社から3社に絞れないといった場合や、希望するプランが予算内に収まるか大まかに知りたい場合に利用するといいでしょう。

■詳細見積もり

詳細見積もりは希望のプランに合わせて図面を作成し、材料や工法を決定した上で具体的な金額が記載されたものです。詳細見積もりを作るためには壁紙や床材など見積もりに必要な建材を具体的に選ぶ必要があるため、その分の日数や打ち合わせの回数が必要です。

基本的には詳細見積もりは1回の提出であれば無料で対応してくれる住宅会社が多いため、概算見積もりをもらっていても契約前に必ず詳細見積もりをもらった上でどの住宅会社にするかを決めるといいでしょう。

■見積書の費用項目

見積書の項目は「本体価格」、「付帯工事費」、「諸費用」の3つに分類されています。

本体価格とは住宅そのものの建築にかかる費用です。付帯工事費は外溝工事などの住宅以外の部分にかかる工事費です。諸費用は登記費用などの税金や申請にかかる費用です。

住宅の建築にかける総予算のうち本体価格が70％、付帯工事費が15％、諸費用が5％が目安とされています。注文住宅は金額も大きいため諸費用だけで100万円以上になるケースがほとんどです。

そのため、概算見積もりや詳細見積もりで付帯工事費・諸費用が「別途お見積もり」などと記載されている場合は、大体どれくらいの金額になるかを確認することが大切です。

注文住宅の見積もりを依頼する前に準備すること

工務店やハウスメーカーに注文住宅の見積もりを依頼する際には、ある程度自分たちの希望やそれに合う住宅会社を事前調査で調べておくと失敗が少なくなります。

ここでは、住宅会社に見積もりを依頼する前にすべき準備について詳しく解説します。

■希望のプランを明確にする

まずは自分たちがどのような家に住みたいかのプランを明確にするところから始めましょう。間取りや内装の雰囲気、ガレージをどうするかなどできるだけ具体的に要望を決めておくと見積もりを依頼する際にスムーズに話が進めやすくなります。

また、自分たちが住みたい家のイメージが明確であれば、見積もりを比較する際に価格だけではなく「希望を一番叶えてくれる住宅会社はどこか」という視点で判断できるため、暮らしてから後悔する可能性が少なくなるでしょう。

自分たちの理想を明確にするためには、SNSで住宅の投稿を見てみたり、近隣の住宅街を散歩したりしながら好みに合う住宅を探してみるなど実際の完成住宅を参考にするといいでしょう。

■住宅会社のサイトやカタログで情報収集する

自分たちの希望が明確になったら、住宅会社のサイトやカタログをもとに自分たちの希望を叶えられそうな住宅会社を探していきます。この際、気になる工務店やハウスメーカーがあれば積極的に資料請求するといいでしょう。

カタログはホームページでは見落としがちな内容もまとまっていて見やすく、各社の特徴がわかりやすいメリットがあります。また、住宅会社によっては施工事例に大まかな費用を記載している場合もあります。

これらの情報を確認しながら、候補となる会社を絞り込んでいきましょう。

■住宅会社の展示会などに足を運ぶ

気になる工務店やハウスメーカーが展示会や完成見学会などを実施している場合は、足を運んで実際の完成住宅を確認することもおすすめです。

場合によっては相談会も同時に開催されている場合もありますので、住宅会社のこだわっている部分や自分たちが気になる部分などを確認するのに最適です。

注文住宅の見積もりで注意すべきポイント

住宅会社へ見積もりを依頼したら、それぞれの金額や内容を比較してどの住宅会社と契約するか選ぶ必要があります。

この際に、適切に比較検討できるよう気をつけるべき注意点がいくつかあります。詳しく見ていきましょう。

■相見積もりは同条件で依頼する

相見積もりを依頼する際に最も重要なのが、間取りや設備などあらゆる内容を同じ条件で見積もりすることです。

例えば各社の見積もりが3LDKのものと4LDKなど間取りが違う場合、当然価格差が出てしまいます。条件が違うと正確な比較ができなくなってしまうでしょう。

■費用項目に抜け漏れがないか確認する

各社から見積もりが提出されたら、まずは費用項目に抜け漏れがないか確認しましょう。特に付帯工事費は住宅会社によって費用な工事内容も「別途見積もり」と記載されている場合があります。

具体的には、水道管の引き込み工事や照明器具やカーテンの取り付け費用などが代表的です。これらの項目が記載されていない場合は、見積もりに追加してもらうようにしましょう。

さらに、他社の見積もりにある項目で記載がない項目などがあれば、それも追加してもらうと比較しやすくなります。

■間取りが希望通りになっているか確認する

次に気をつけなければならない項目として、間取りが希望通りの設計になっているかどうかです。この際に部屋数だけでなく、部屋の大きさや動線などを細かく指定している場合はそれも確認しましょう。

また、大まかに「玄関からお風呂場の動線を近くしたい」といった要望の場合でも、自分たちがイメージしている間取りになっているかをしっかり確認することが大切です。もし希望しているものとずれがある場合は遠慮せずに伝えて修正してもらう必要があるでしょう。

■設備や素材のグレードを確認する

設備や素材のグレードが見積もりに記載されているかも重要なポイントです。注文住宅の場合、構造が木造か鉄筋かでかかる費用が変わってきます。

また、設備に関してもシステムキッチンかどうかなどで大きく金額が異なるため、それぞれの費用項目にどの素材を使用するかが記載されているか確認しましょう。

もし、各社の見積もりで利用する素材や設備が異なる場合は、それぞれ素材を変更した場合にどのくらい価格が上下するか確認するといいでしょう。

■疑問点がある場合は価格の根拠を確認する

各社の見積もりの中で、明らかに高額な見積もりを提示している会社がある場合や、見積もりの項目に不明点がある場合は、その金額の根拠を確認しましょう。注文住宅は高額な買い物のため、納得できない部分がある場合は、納得できるまできちんと説明を求めることが大切です。

また、この際に営業担当者とのコミュニケーションがスムーズかどうかも住宅会社を決める重要なポイントとなります。自分たちが納得して契約ができるよう、不安な部分は都度確認しながら検討を進めていきましょう。

注文住宅のご相談はヤザワランバーへ

注文住宅は人生に一度と言われるほど高額な買い物です。そのため、自分たちの希望を叶えられる住宅会社を予算内で見つけることは、満足のいく住まいを手に入れるための重要なポイントです。見積もりを行う際は、各社へ依頼する条件を合わせることと費用項目に注意してしっかりと比較しましょう。

ヤザワランバーではお客様の理想の住宅を建てられるよう、無料相談会を実施しています。直接お越しいただかなくても実施できるオンライン相談会も用意しているため、注文住宅を検討している場合はぜひ気軽にお問い合わせください。