東京の注文住宅
YAZAWA LUMBER

2022/02/14

坪単価とは?注文住宅の相場と計算方法を紹介

坪単価とは?注文住宅の相場と計算方法を紹介

注文住宅の価格を調べていると「坪単価」という言葉を目にします。坪単価は1坪あたりの金額を表していることはわかるものの、1坪あたりの何の金額を表しているものなのでしょうか?今回は坪単価の計算方法や注文住宅における坪単価の相場など、注文住宅の費用を検討する上で覚えておきたい基礎知識を詳しく紹介します。

坪単価とは?

坪単価とは

坪単価とは1坪(3.3㎡)あたりにかかる住宅の「建築費」を表した金額です。坪単価は同じ土地面積でも建てる家の形状や設備のグレードによって異なるため、建物そのものの価格を比較する際に用いられます。

 

以下では坪単価を把握することによるメリットや、坪単価の計算方法について詳しく解説します。

■坪単価を把握するメリット

坪単価は同じ会社で複数の住宅プランを提案された際に、プランを比較するために利用すると便利です。例えば、同じ土地に建てる住宅の見積もりで坪単価が70万円のプランと50万円のプランでは、70万円のプランの方が家の形状が特殊であったり設備のグレードが高いといった違いが発生します。

 

また、坪単価の計算方法が会社によって異なる場合があるため、別の会社のプランを坪単価で比較する際は注意が必要です。会社によって計算方法が異なる点については後ほど詳しく解説します。

■坪単価の計算方法

坪単価は1坪あたりの建築費を表す単位ですが、この「建築費」は一般的に注文住宅の「本体価格」をもとに計算されます。そのため、坪単価を算出する際の計算式は「本体価格÷延床面積(坪数)」となります。

 

例)延床面積が40坪の場合の坪単価
・本体価格が2000万円の場合
2,000万円÷40坪=50万円
・本体価格が3000万円の場合
3,000万円÷40坪=75万円

 

上記の通り延床面積が同じ土地の場合は、本体価格の金額によって坪単価が増減するため建築費を単純比較する際に用いられます。

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注文住宅の本体価格とは?

坪単価の計算で用いる住宅の本体価格は基本的に「本体工事費」の金額で計算されることがほとんどです。注意が必要なのは、注文住宅を建てるためには本体工事費の他にも必ず発生する費用項目があることです。

 

そのため、坪単価から逆算した合計額が注文住宅を建てる際に必要な総額と考えてしまうと、実際の総額と大きく異なる場合があります。今回は、注文住宅にかかる費用項目とそれぞれの内訳を解説します。

■注文住宅を建てる際に覚えておきたい費用項目

注文住宅を建てる際にかかる費用項目は大きく分けて本体工事費、付帯工事費、諸経費の3つに分けられます。先述したとおり、坪単価を計算する際の「本体価格」とは一般的に本体工事費を用いて計算します。

 

しかし、実際に注文住宅を建てるためには本体工事費の他にも付帯工事費と諸経費がかかります。総額を計算する際には本体工事費だけではなく、付帯工事費と諸経費の金額も考慮した上で予算内に収まっているか確認しましょう。

■各項目の内訳

注文住宅の各項目の内訳とは

注文住宅にかかる3つの項目について、それぞれの内訳を紹介します。

 

・本体工事費(総費用の約70%)
本体工事費は注文住宅の住宅本体を建てるためにかかる費用です。工事の内訳としては大まかに以下があります。
仮設工事:外部足場や仮設電気・トイレ、養生費用など
基礎工事:家の土台部分の工事
木工事:木造住宅の柱や梁など主要構造の工事
外装工事:外壁、屋根、ウッドデッキなどの外装工事
内装工事:壁・天井のクロス貼りなどの仕上げ工事
住宅設備工事:キッチンやお風呂場、冷暖房設備などの設置工事
電気工事:電気配線やコンセントプラグなどの設置工事
本体工事費は注文住宅の建築にかかる総額の約70%を占める部分で、住宅の間取りや設備のグレードによって価格に差が出る項目です。また、木造ではなく鉄骨造やコンクリート造にする場合でも金額は変わります。

 

・付帯工事費(総費用の約20%)
付帯工事は住宅本体を建てるために必要な、建築費以外の工事にかかる費用をまとめたものです。
地盤補強工事:土地の地盤を強化するための工事
解体工事:古家がある場合に解体・撤去するための費用
外構工事:住宅の周りに塀や庭を設置するための工事
造成工事: 敷地の整地などの工事
引き込み工事:水道管やガス管を住宅に引き込むための工事
付帯工事費は土地の状態や古家の有無により金額が大きく異なるため、実際に地盤調査など購入する土地の状態を調べないと必要な工事がわからない部分でもあります。また、一般的に付帯工事費にかかる費用は総額の20%程度が相場とされています。

 

・諸費用(総費用の約10%)
諸経費は住宅の登記手続きや各種申請費用の他に、住宅ローンの借り入れにかかる費用など細かな項目が多数あります。諸経費の内容に関しては状況で変化しますが、一般的には総額の10%程度が相場です。
登記費用:登記費用、登記手続き依頼手数料
住宅ローン費用:保証料、火災保険料など
印紙代:請負契約書に貼付する印紙代
申請費用:長期優良住宅認定の申請費用など
つなぎ融資費用:融資利用の際の着工金などの中途支払いに対する利息支払い費用

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坪単価の相場

住宅会社のパンフレットなどに書いてある坪単価を見た際に、相場を把握できていないと提示金額が適正かどうか、判断ができずに悩んでしまう原因になります。坪単価の相場は土地とセットで購入する場合と、土地なしの場合で異なります。

 

また、土地とセットで金額提示される場合は、地域ごとの土地価格でも金額に差が生まれるため、自分が家を建てるエリアの相場を把握しておくことは大切です。

■土地付き注文住宅の坪単価相場

土地を含めた注文住宅の購入総額は全国平均で4,397万円です。また住宅面積の平均は111㎡のため、坪数で算出し直すと約34坪になります。このことから、土地付き注文住宅の場合の坪単価は全国平均で129万円です。

 

また、三大都市圏と呼ばれる首都圏、近畿圏、東海圏の平均坪単価は以下の通りです。
土地付き注文住宅の三大都市圏、首都圏、近畿圏、東海圏の平均坪単価

■土地なし注文住宅の坪単価相場

土地購入を行わない注文住宅の購入総額は全国平均で3,533万円です。また住宅面積の平均は124㎡のため、坪数で算出し直すと約38坪です。このことから、土地の購入を行わない注文住宅の坪単価は全国平均で93万円です。

 

また、三大都市圏と呼ばれる首都圏、近畿圏、東海圏の平均坪単価は以下の通りです。
土地なし注文住宅の三大都市圏、首都圏、近畿圏、東海圏の平均坪単価

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坪単価が異なるケース

坪単価が異なるケースとは

坪単価は住宅そのもののグレードを比較する際に便利な単位ですが、複数の住宅会社を比較する場合は適していません。なぜなら、住宅会社によって坪単価の算出方法が異なるためです。

 

ここでは、同じ土地面積でも坪単価が異なるケースについて詳しく解説します。

■住宅会社によって面積の算出方法が異なる

坪単価は一般的に「本体価格÷延床面積」で算出されますが、住宅会社によっては延床面積ではなく施工床面積で算出する場合があります。延床面積では住宅の床面積をさすため、玄関ポーチやバルコニーは面積としてカウントされません。

 

一方施工床面積は、実際に施工を行った部分の面積が全て含まれるため、玄関ポーチやバルコニーの面積もカウントされます。そのため、施工床面積の方が延床面積に比べて坪単価が安くなる傾向があります。

■「本体価格」に含まれる項目が会社によって異なる

住宅会社によって坪単価が異なる部分としてもう一つ考慮したいのが、「本体価格」の内訳です。一般的に本体価格は住宅の本体工事費を指すことがほとんどですが、この項目は明確な基準がないため、住宅会社によっては付帯工事費の一部も本体価格に含めて坪単価を算出する場合があります。

 

そのため、坪単価をもとに複数の住宅会社を検討する場合は、坪単価の算出方法が各社で統一されているかをしっかりと確認しましょう。

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注文住宅の設計・建築はヤザワランバーへ

坪単価とは1坪あたりの建築費を算出した単価です。算出方法は「本体価格÷延床面積=坪単価」が一般的ですが、住宅会社によっては施工面積で算出するケースもあります。各社の見積もりを坪単価で比較する場合は住宅会社それぞれの算出方法をしっかりと確認することが大切でしょう。

 

ヤザワランバーではお客様それぞれにあった住まいを提供するために、相談会を実施しています。直接お越しいただかなくても実施できるオンライン相談会も用意しているため、注文住宅を検討している場合は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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