ガレージハウスとは?メリット・デメリットや知っておきたいポイントを紹介
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車を所有していると駐車場は必要です。しかし、ただ駐車スペースを設けただけでは、使い勝手が悪いと感じる場面も間々あるでしょう。
そのような場合は、ぜひ「ガレージハウス」の設置を検討してください。今回は、ガレージハウスの特徴や魅力などを詳しく解説します。ガレージ付きの住宅をこれから建てる予定の方は、ぜひ参考にしてください。
ガレージハウスとは?
駐車場や車庫が建物と一体になった住宅のことを、ガレージハウスといいます。土地に広さがあればガレージを単体で設けられますが、狭小住宅などでは十分なスペースを確保できません。ガレージハウスは、そのような場合に適しています。
1階部分にガレージや玄関を設けて、2階以上を居住スペースにするのが一般的な間取りです。しかし近年は、車庫の部分が半地下になった間取りや、室内から車を眺められるショールーム風の間取りも注目を集めています。
ガレージハウスのメリット・デメリット
車を保管する手段として、月極駐車場を借りたり軒先にカーポートを設けたりするという選択肢も挙げられます。しかし、ガレージハウスにしかない魅力が多数あることも事実です。ガレージハウスのメリットとデメリットを解説しますので、設置を検討する際の参考にしてください。
■ガレージハウスのメリット
・防犯性が高まる
たとえ敷地内であっても、建物から離れた場所にカーポートがあると、盗難や車上荒らしに遭うリスクが高まります。故意でなくとも、子どもの投げたボールが車に当たって傷付く可能性もあるでしょう。
その点ガレージハウスであれば、住宅内に車を保管することが可能です。シャッターや防犯カメラを設ければ、防犯性がより高まるでしょう。
・風雨から車を守れる
台風やゲリラ豪雨などといった横殴りの雨が降っても、ガレージハウスであれば安心して車を保管できます。暴風による飛散物の直撃や、紫外線や黄砂の影響を受ける心配もありません。
雨が降っても車が汚れないので、頻繁に洗車をしなくてよいのも大きなメリットです。
・悪天候の日も乗り降りがしやすい
駐車場までの距離が離れていると、悪天候の日は車へたどり着くまでに濡れてしまいます。車から降りる際に荷物が濡れて、嫌な思いをすることもあるでしょう。その点ガレージハウスであれば、建物から直接車に乗れるので濡れる心配がありません。
大量の荷物があっても、ガレージハウスであれば容易に積み降ろしできます。小さな子どもがいる家庭では、路上への急な飛び出しも防げるでしょう。
・幅広い用途に活用できる
ガレージハウスは、車の保管以外の用途にも使えます。間取り次第で、バイクや自転車、キャンプ用品やゴルフバッグなどを収納できるでしょう。
休日に車を移動させて、子どもを遊ばせたりホームパーティーを開いたりするのもおすすめです。アウトドアが好きな方は、内装デザインに工夫を凝らして趣味のスペースに活用してはいかがでしょうか。
■ガレージハウスのデメリット
・居住スペースが少なくなる
ガレージハウスに使用するスペースは、原則として建ぺい率に算入されます。1階部分の居住空間が単純に狭くなるだけでなく、全体としての居住スペースも削られてしまうでしょう。
階層を増やせば解消できることもありますが、その場合は上下の移動が大変です。若いうちは気にならないかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて足腰へ大きな負担がかかるでしょう。
・コストがかかる
ガレージハウスを設置する場合、出入庫の間口を広くする関係で、通常の住宅にはない制約が増えます。
例えば強度の問題で、建築様式が限られてしまい木造住宅を建てることが困難になるでしょう。コンクリートや鉄骨で建てざるを得ない上に、工法も限られるため建築費用が割高になりがちです。
また、シャッターは海外製のものが多いため、メンテナンスに費用がかかることも忘れてはなりません。さらにガレージ内で自動車整備や暖気運転を行う場合は、それなりの照明や換気設備も必要になります。
・駐車台数を途中で増やせない
住宅が完成したあとに、駐車台数を増やすことはできません。場合によっては、自動車のサイズを大きくすることも難しいでしょう。家族の成長を考慮した上で、長期的な視点から設計を行うことが重要です。
ガレージハウスの照明や収納、シャッターの選び方
快適なガレージハウスを実現するには、実際の使用シーンをイメージしながら設計することが大切です。
例えばガレージハウスは、シャッターを下ろすと真っ暗な空間になります。出入庫をスムーズに行うには、人感センサーの付いた照明を1ヶ所以上設置するのが理想です。ガレージ内で車の整備などを行う予定ならば、手元を明るくするための作業灯を設けるのもよいでしょう。
また先述したように、ガレージハウスは車以外にもさまざまなアイテムを収納できます。収納したいものをあらかじめ決めておき、そのサイズに合わせて設計しましょう。アイテム数が多い場合は、駐車スペースの奥に収納目的の空間を作るのもおすすめです。
自転車やテントなどは、壁に掛けられる設計にすれば、スペースを節約しつつ「魅せる収納」にできます。デザイン次第で、ショールームのような仕上がりになるでしょう。
シャッターに関しては、手動式と電動式の二つの選択肢があります。低コストなのは前者ですが、利便性を考慮するならば電動式のシャッターがおすすめです。出入庫の際にかかる手間や時間を、大幅に削減できるでしょう。
中には後付けできる設備もありますが、その場合は余計にコストがかかります。できるだけ設計の段階で、必要な設備やスペースを設けておきましょう。
ガレージハウスは税金面でお得!
マイホームを建てたときに、避けては通れないのが各種税金の支払いです。とくに固定資産税は、毎年支払わなければなりません。きっと、少しでも安く済ませたいと思う方が多いのではないでしょうか。
ガレージ部分の延床面積が全体の5分の1以下であれば、一般的にそのスペースは固定資産税の計算に含まれません。結果的に固定資産税が安く済むでしょう。
「カーポートであれば固定資産税の対象外となり、税金面がさらにお得である」という見方もありますが、ガレージハウスも設備や内装によっては評価額を抑えられます。
またガレージハウスは、土地の大きさが限られている狭小住宅には不向きだと考えられがちですが、決してそのようなことはありません。土地代が高くなりやすい都心部に建てるときこそ、税金面でお得感を得やすくなります。
ある程度のスペースは必要になりますが、月極駐車場を借りた場合のコストと比較しながらぜひ検討してください。
ガレージハウスは建物の構造に注意!
ガレージハウスを設置する際に、注意してほしいのが「建物の構造」です。建築コストがかさむからといって、むやみに安上がりの建材や工法を選ぶと、安全性が担保されなくなる可能性があります。
一般的な一戸建て住宅とは間取りが変わって大変な部分もありますが、安心して長く住める住宅を建てるためには慎重な設計が欠かせません。
ご自身で判断しかねる部分や不明点は、ハウスメーカーの設計士に都度相談しながら設計を進めましょう。とくに構造やサイズはあとで変更することが難しいため、後悔のないように進めることが大切です。
ガレージハウスを建てるならヤザワランバーにお任せください
ガレージハウスには、カーポートや月極駐車場にないメリットが多数存在します。日頃から荷物の積み降ろしが多い方や車を大切にしたい方、小さな子どもがいる家庭にはとくに重宝するでしょう。
ただ、居住スペースが削られたり設置にコストがかかったりすることも事実です。メリットとデメリットの両者を知った上で、設置を慎重に検討してください。
ガレージの種類や設備に悩んだときは、住宅会社の担当者に相談するのがおすすめです。後悔をしないためにも、信頼できるハウスメーカーに建築を依頼しましょう。
ヤザワランバーは、東京を中心に家づくりを行っている住宅会社です。これまでにデザインや設備だけでなく、住宅性能にもこだわったガレージハウスを多数手掛けた経験があります。設計から施工までを自社で行う社内一貫体制により、コストを抑えつつも質の高い施工が可能です。
ただいま「オンライン家づくり相談会」を実施していますので、ガレージハウスの建築を検討中の方はぜひ一度ご参加ください。家づくりのことはもちろん、資金計画や土地探しに関するご相談も承っています。