100%希望通りの土地は存在しない?注文住宅の土地探しのコツや重要な考え方を解説します!
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注文住宅の成功を左右する土地探し。しかし「駅近で日当たりが良く、広くて安い」といった100%理想通りの土地は、残念ながらほぼ存在しません。
完璧を追い求めすぎると、かえって良い土地を逃してしまうこともあります。
この記事では、後悔しないために知っておきたい土地探しのコツや、「7割で良し」とする重要な考え方を初心者にも分かりやすく解説します。
注文住宅の土地探しで重要な考え方

注文住宅の土地探しにおいて、知っておくべき重要な考え方が2つあります。
それは「100点満点の土地はないと心得る」ことと、「決断のスピードを意識する」ことです。
7〜8割でGO!完璧な土地は存在しない
立地、広さ、価格、周辺環境など、すべての希望を100%満たす完璧な土地は、残念ながらほぼ存在しません。
完璧を追い求めすぎると、いつまでも土地が見つからない「土地探し迷子」になってしまう可能性があります。
大切なのは、事前に決めた優先順位に沿って土地を評価し、7割から8割程度の条件が満たされていれば、具体的に検討を進めるという考え方です。
「絶対に譲れない条件」さえクリアしていれば、多少の妥協点は受け入れる勇気を持ちましょう。
良い土地は早い者勝ち!決断のスピードが重要
あなたが「良いな」と感じる土地は、他の多くの人も同様に「良いな」と思っています。
特に、条件の良い土地は情報が出るとすぐに買い手がついてしまう、まさに「早い者勝ち」の世界です。
「もう少し考えてから…」「もっと良い土地が出るかも…」と悩んでいる数日の間に、他の人に購入されてしまったというケースは少なくありません。
そのため、7〜8割納得できる土地に出会えたら、迅速に決断を下すスピード感が非常に重要になります。
この2つの考え方は密接に関わっています。「7割で良しとする」という基準をあらかじめ持っておくことが、いざという時のスピーディーな決断を可能にするのです。
注文住宅の土地探しで優先順位を決めよう


土地探しで失敗しないためには、「何を一番重視するか」をあらかじめ決めておくことが大切です。
たとえば「エリア」「価格」「広さ」「日当たり」「学校までの距離」「駅からのアクセス」など、希望条件はいくつも出てきますが、すべてを完璧に満たす土地はほとんどありません。
そのため、家族で話し合い、「絶対に譲れない条件(最優先)」「できれば叶えたい条件」「妥協してもよい条件」に分けるのがおすすめです。
▼優先順位の項目一覧
【立地・利便性に関する項目】
・希望エリアや市区町村
・最寄り駅までの距離(徒歩〇分以内など)
・スーパーやコンビニ・病院までの距離
・職場・実家へのアクセス
【子育て・教育環境に関する項目】
・小学校・中学校までの距離
・通学路の安全性(歩道・交通量など)
・近くに公園や児童施設があるか
【土地の形・大きさ・条件】
・面積(何坪以上必要か)
・整形地 or 変形地(旗竿地など)
・日当たり・眺望
・建ぺい率・容積率・高さ制限
【価格・予算に関する項目】
・土地価格の上限
・総予算内で建物とのバランスが取れるか
・固定資産税の目安
【生活環境・住み心地】
・周辺の騒音(交通量・工場など)
・夜間の治安・街灯の明るさ
・水害・土砂災害などハザードマップの状況
注文住宅の土地探しのコツ・ポイント5選


注文住宅の成功は土地探しで決まります。
後悔しないために、初心者が押さえるべき5つの重要ポイントを分かりやすく解説します。
「エリア」は“暮らし方”から逆算して選ぶ
「どこに住むか」は価格よりも先に考えるべきポイントです。
・職場までの通勤時間
・子どもの学区
・生活圏(スーパー・病院)
など、日々の暮らしが想像できる場所を選びましょう。
暮らしをイメージできるかが、エリア選びの第一歩です。
「土地の予算」は建物費用とセットで考える
土地にお金をかけすぎると、建物に予算が回らなくなります。
たとえば総額4,500万円を目安にする場合、「土地1,500万円+建物3,000万円」など、バランスを決めておくことが大切です。
「土地+建物+諸費用」で総額をイメージすることが重要です。
「土地の形・大きさ」で建てられる家は変わる
四角い整形地は建てやすく、自由度が高いですが、価格も高めです。
一方、L字型の変形地や旗竿地(奥まった土地)は安いことがありますが、間取りの工夫が必要です。
建築会社と一緒に「この土地にどんな家が建つか」を確認しながら検討しましょう。
「周辺環境」は昼・夜・休日でチェックする
見学は昼間だけでなく、夕方や休日にも足を運びましょう。
・交通量
・騒音
・街灯の明るさ
・治安
・ゴミ出し場所
など実際に住む目線で確認することが大切です。
住んでから後悔しないための現地チェックは重要です。
「建築条件」や「法規制」も必ず確認する
土地によっては「この会社でしか家を建てられない」という建築条件付きのものがあります。
また、建ぺい率・容積率・高さ制限などで家のサイズが制限される場合もあります。
気になる土地があれば、早めにハウスメーカーや工務店に資料を見せて相談をすると良いでしょう。
注文住宅の土地探しの方法


注文住宅の土地探しには、不動産情報サイトでの検索や不動産会社への相談、ハウスメーカー・工務店に相談するなど、様々な方法があります。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った探し方を組み合わせることで、理想の土地に出会う確率が高まります。
ハウスメーカー・工務店に相談
建てたい家のイメージをもとに、建物と土地の総予算を考えながら提案してくれるため安心感があり、一番おすすめする方法です。
また、土地に家が建てられるかの判断もしてもらえるので、購入後の「失敗した…」を起きにくくなります。
不動産会社に相談
希望エリアや価格帯が決まっている場合、不動産会社に相談すると豊富な土地情報から候補を絞りやすくなります。
相場の目安も教えてもらえるため、土地価格の判断基準をつかみたい人に向いています。
自分で検索して探す
SUUMOやHOME’Sなどのサイトで自由に土地を検索する方法です。
価格やエリアを比較しながら、希望条件の整理にも役立ちます。
ただし良い土地はすぐに消えるため、気になったらすぐ住宅会社や不動産会社に相談する行動力が大切です。
土地がなかなか見つからない場合は?


土地探しを続けても「なかなか希望の土地が見つからない…」というのはよくある悩みです。
そんなときに取るべき対処法をご紹介します。
①優先順位を見直す
「駅徒歩10分以内」「南向き」「40坪以上」「学区指定」など条件を詰めすぎていると、該当する土地が極端に少なくなります。
「絶対条件」と「できれば条件」に分けて整理し直すことが大切です。
②エリアを少し広げてみる
希望エリアを駅1〜2駅分ずらす、隣接エリアにも目を向けるだけで候補が一気に増えることがあります。
「生活に大きく支障がない範囲」で検討範囲を広げるのがコツです。
③予算の調整・建物とのバランスを見直す
土地価格が高くて選べない場合は、総額の見直しも選択肢です。
建物費用を少し調整することで、「もう一段階上の土地」を検討できるケースもあります。
④「古家付き土地」や「旗竿地」なども検討対象にする
更地だけでなく、古家付き土地(解体前提)や旗竿地・高低差のある土地などを視野に入れると、価格が抑えられ候補が広がります。
注文住宅の土地探しに関するよくある質問
買わない方がいい土地の特徴は?
災害リスクの高い土地は避けるべきです。
ハザードマップで浸水や土砂災害の危険性を必ず確認しましょう。
また、隣地との境界が不明確な土地や、法律で家が建てられない・建て替えられない「再建築不可物件」も注意が必要です。
旗竿地や変形地はやめたほうがいい?
一概にやめるべきとは言えません。
相場より価格が安いメリットがありますが、日当たりや風通し、駐車のしやすさ、建築プランに制約が出る可能性もあります。
土地にかかる諸費用はどのくらい?
土地代金の5%~10%程度が目安です。
予算を立てる際は、土地代とは別に必ず見込んでおきましょう。
注文住宅で後悔するランキングは?
間取り、コンセントの位置や数、収納の少なさが常に上位です。
生活動線を具体的にイメージしなかったことが原因になります。
土地選びでは、周辺環境の確認不足(騒音や臭い)や、日当たり・風通しの悪さなども後悔につながりやすいポイントです。










