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YAZAWA LUMBER

2022/03/25

完全分離型二世帯住宅とは?メリット・デメリットや間取りの考え方を解説

完全分離型二世帯住宅とは?メリット・デメリットや間取りの考え方を解説

二世帯住宅といえば、ほかの世帯と同じ空間で生活することを連想しがちです。しかし二世帯住宅には、複数の住宅タイプがあるのをご存知ですか?近年注目されているのが、完全分離型の二世帯住宅です。

 

今回は完全分離型二世帯住宅の特徴を、メリットやデメリットとともにご紹介します。間取りの考え方や節税制度についても解説しますので、二世帯住宅を検討中の方はぜひご一読ください。

完全分離型の二世帯住宅とは?

完全分離型の二世帯住宅とは何か

そもそも二世帯住宅が、どのようなものであるかをご存知でしょうか?「二世帯住宅」とは、親世帯と子世帯とがともに暮らすことを前提として造られた住宅のことです。世帯ごとに生活空間を分ける間取りや、必要な設備を共有する間取りなど様々な住宅タイプがあります。

 

まずは、それぞれの特徴や違いを理解しましょう。

■ 二世帯住宅には3つの住宅タイプがある

二世帯住宅には「完全分離型」、「部分共用型」、「完全同居型」の3つのタイプがあります。
それぞれにどのような特徴があるのかを解説します。

 

 

・完全分離型

 

「完全分離型」の二世帯住宅は、各世帯の生活空間を完全に分けた間取りが特徴です。お風呂やトイレ、キッチンはもちろん、玄関もそれぞれの世帯に設けられています。基本的に共有部分がないため、別の世帯として暮らすことが可能です。

 

「同じマンションの隣の部屋で生活する」というイメージに近く、両世帯の距離が近いことには変わりないでしょう。

 

 

・部分共用型

 

各世帯の生活空間を、適度に分けるのが「部分共用型」の二世帯住宅です。玄関など一部の設備は共有し、リビングやキッチン、浴室などの生活スタイルが異なる部分は世帯ごとに分けて生活します。部分共用型のメリットは、各々のプライバシーを確保しつつ両世帯が適度な距離感を保てる点です。

 

また完全分離型に比べて、建築費用を安く抑えられる傾向にあります。ただし部分共用型の場合、プライバシーが完全に守られるわけではありません。ある程度は、ほかの世帯に配慮する必要があるでしょう。

 

また水道光熱費は一括で請求されることが多く、世帯ごとで生活費を把握しづらいことが難点です。

 

 

・完全同居型

 

「完全同居型」の二世帯住宅は、生活に必要な部屋や設備を二世帯で共有する間取りが特徴です。玄関やキッチン、トイレ、浴室やリビングは基本的にひとつで、寝室は同居する人数によって異なります。部屋や設備の多くを共有するため、ほかの住宅タイプに比べて建築費用を安く抑えることが可能です。

 

また一般的な一戸建て住宅に近い間取りのため、将来一世帯になってもそのまま住めるというメリットが挙げられます。完全同居型の一番の魅力は、両世帯が密にコミュニケーションを取れる点です。

 

しかし裏を返せば、プライバシーが守られにくいことを意味します。時間帯によっては、生活騒音に気を遣うこともあるでしょう。共有する部屋や設備が多いことから、朝の忙しい時間帯などは洗面台やトイレの混雑が予想されます。

 

さらに、各世帯の光熱費などを分けることが難しく、生活費を把握しづらいのもデメリットです。トラブル防止のためには、両世帯で事前にルールを決めておくことが重要です。

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完全分離型の二世帯住宅のメリット・デメリット

完全分離型の二世帯住宅のメリット・デメリットとは

完全分離型のメリットとデメリットをさらに詳しく紹介します。理解をさらに深めた上で、ご家族の生活スタイルや理想の優先順位に合う住宅タイプを検討しましょう。

■ 完全分離型のメリット

完全分離型の二世帯住宅は、各世帯の生活空間が完全に分けられています。3つの住宅タイプの中で、最もプライバシーが守られる点がメリットのひとつです。部屋や設備が各世帯に用意されているため、生活費の正確な把握も可能です。

 

また世帯ごとに自由な間取りプランを選べるのも、完全分離型ならではの魅力です。デザインや設備のグレードなどを決める際も、ほかの世帯に気を遣う必要がありません。さらに将来的に一世帯になっても、余った部屋を賃貸として手軽に貸し出せるのが大きなメリットです。

■ 完全分離型のデメリット

完全分離型の二世帯住宅は、部屋や設備が各世帯に用意されています。そのため、ほかの住宅タイプに比べて建築費用が高くなる傾向にあります。設備などが2つずつ必要になるため、それに見合った広い土地も必要です。土地探しから行う場合は、費用がより高額になるでしょう。

 

また先述した通り、完全分離型は生活空間が完全に分かれています。ほかの世帯と密な関係を築くには、普段からの意識的なコミュニケーションが必要不可欠です。

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完全分離型の間取りの考え方

完全分離型の間取りの考え方とは

各住宅タイプの間取りの特徴をご紹介しましたが、パターンは1つだけではありません。完全分離型には、大きく分けて2種類の間取りの考え方があります。住み心地や使い勝手が違ってきますので、それぞれの特徴を理解した上で検討しましょう。

■ 1階と2階で分ける「横割り」タイプ

まず紹介するのは、1階と2階で世帯を分ける「横割り」タイプです。マンションのように2層で暮らすイメージで、1階部分を親世帯、2階部分を子世帯が使用するケースが多く見られます。その場合は親世帯が階段を使わなくてすむため、高齢になっても安心して生活できるでしょう。

 

また横割りタイプであれば、階段を2つ設置する必要がありません。効率的な間取りにできるため、大きな敷地がなくても実現しやすいのが特徴です。ただし、日々の生活音には注意しなければなりません。

 

例えば子世帯のLDKは、親世帯の寝室の上ではなく収納の上などに配置するのがよいでしょう。足音が気にならないよう、何らかの防音対策を講じるのもおすすめです。また来客が多い家庭の場合は、お互いのプライバシーを守るために玄関の位置を離すなどの配慮が必要です。

■ 左右で分ける「縦割り」タイプ

2つ目は、左右で世帯を分ける「縦割り」タイプです。横割りタイプに比べて独立性を保ちやすく、二世帯がお隣さん感覚で暮らせます。上下階の生活音も、横割りタイプほど気にしなくてよいでしょう。

 

ただ階段の音などはどうしても響きやすいため、間取りはある程度工夫しなければなりません。2世帯を分ける壁面に収納を配置し、横からの音の響きを防ぐのもよいでしょう。

 

また縦割りタイプの場合は、狭い敷地に建てると部屋が狭くなる可能性があります。各世帯を2階建てにすることで多少は解消できますが、親世帯が高齢になると階段の使用が難しくなります。間取りを決める際は、将来を見据えた設計を行いましょう。

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完全分離型の二世帯住宅にかかる建築費用

完全分離型の二世帯住宅では、同じ部屋や設備が2つずつ必要になります。そのため、ほかの住宅タイプに比べると建築費が割高です。

 

しかしその分、各世帯のプライバシーをしっかりと確保することが可能です。ほかの世帯に過度な干渉をされたくない方や、生活スタイルが大きく異なる方におすすめです。建築費用の目安は、3,000万円~5,500万円程度と考えておいてください。

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完全分離型の二世帯住宅で使える節税制度

完全分離型の二世帯住宅で使える節税制度とは

住宅を新築するときに、様々な節税制度が利用できるのをご存知ですか?中でも完全分離型の二世帯住宅は、一般的な一戸建て住宅に比べて多くの制度を利用できます。場合によっては2戸分適用されることもあり、知っておいて損はありません。
完全分離型の二世帯住宅で利用できる節税制度の内容や、適用の条件を解説します。

■ 不動産取得税の控除額

一般的に50㎡以上の住宅を新築すると、不動産所得税が一戸あたり1,200万円控除されます。完全分離型の二世帯住宅ではこの額が単純に2倍となるため、控除額の合計がなんと2,400万円になるのです。

 

さらに長期優良住宅の場合は一戸あたり1,300万円が控除されるので、完全分離型の二世帯住宅であれば合計で2,600万円の控除額となります。

■ 固定資産税の減額

通常、一般的な一戸建て住宅を新築すると、3年度分の固定資産税が1世帯あたり120㎡までは半分に減額される仕組みです。完全分離型二世帯住宅の場合はこれが2倍となり、240㎡までの固定資産税が半分に減額されます。

■ 住宅ローン控除

住宅ローン控除は、住宅を新築するにあたって住宅ローンを利用した際に適用できます。年末時点のローンの残額により、翌年以降の固定資産税が減税されるという制度です。完全分離型二世帯住宅で登記を「区分登記」もしくは「共有名義」にすれば、住宅ローン控除を各世帯で受けることが可能です。

■ 相続税の特例制度

相続税に関する節税制度に「小規模宅地等の特例」があります。親が保有する住宅などを相続すると一般的には相続税がかかりますが、「小規模宅地等の特例」を適用できれば、330㎡までの相続税評価額が80%も減額される仕組みです。

 

ただしこの特例を適用するには、その住宅が「共有登記」である必要があります。また被相続人が配偶者の場合などは、適用できないこともあるため注意しましょう。詳細が知りたい場合は国税庁のホームページを確認するか、専門知識を持った住宅会社や公的機関に相談するとよいでしょう。

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プライバシー重視の二世帯住宅なら完全分離型がおすすめ

完全分離型の二世帯住宅は、各々のプライバシーを重視したい方におすすめです。間取りは横割りと縦割りの2種類があるので、ご家族で相談を重ねてベストな選択を行いましょう。

 

住宅会社のヤザワランバーでは、東京・神奈川を中心に「1棟1コンセプト」の家づくりを手掛けています。専属の設計士が直接お話を伺いますので、お客様の間取りやデザインのご希望をそのまま実現することが可能です。

 

ただいま「オンライン家づくり相談会」を実施していますので、完全分離型の二世帯住宅を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。住宅タイプや間取りのことはもちろん、資金計画や土地探しに関する内容も承っています。お客様の要望をお伺いした上で、最適な提案を行います。

 

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