東京の注文住宅
YAZAWA LUMBER

2020/10/15

注文住宅の快適な天井の高さとは

快適な天井の高さとはどれくらいでしょうか。ただ高ければいいというものではありません。それぞれの空間にあった高さを選びましょう。
注文住宅の設計会社に要望や理想の空間を相談し、天井の高さを決めましょう。

天井は高すぎても低すぎてもダメ?

注文住宅を建てる予定のある人は、天井にこだわりましょう。天井の高さで居心地の良さが決まります。高い天井の方が開放感があって居心地が良いといったイメージを持っている人も多いでしょう。

 

しかし、くつろぎや、ホッとできる空間を求めるのであれば、天井が高ければ良いというものではないのです。逆に高い天井は落ち着かないと感じるでしょう。特に、トイレや廊下、和室の天井には注意が必要です。一般的な住宅のトイレは狭い空間である場合が多く、その狭いスペースに高い天井を設けると、壁が押し迫ってくるような閉塞感が生まれます。廊下も同様に、天井を高くするメリットはないでしょう。

 

和室は畳にそのまま座ることが多いため、天井が高いと頭から天井までの距離が長くなり、居心地の悪さを感じるはずです。注文住宅で天井の高さを決める際には、その部屋でどのように過ごすのかを明確にする必要があります。無意識のうちに、天井の高さが居心地の良さに影響していて、天井が高いからといって居心地が良いわけではないことを知っておくことが大切です。それぞれの空間にあった高さを選びましょう。

居心地の良い空間をつくるために

リビングダイニングに開放感を出したい人も多いのではないでしょうか。リビングダイニングは天井が高い方が解放的になります。より開放感を出したいという場合には、天井だけでなく大きな開口を設けたり、ガラスを上手く取り入れたりすると、視覚的な効果によって開放感がより引き立つでしょう。開放感よりも落ち着きを求める人は、段差を設けて天井を低くすることも方法の一つです。リビングよりも二段ほど下げてダイニングを作ると、メリハリが生まれ、引き締まります。空間にメリハリをつけることも落ち着いた空間作りの大切な要素です。

 

和室は洋室と異なり、座って過ごすのが一般的です。視線が下がるため、天井が高いと落ち着かないでしょう。天井の高さは標準的に設定し、濃い色の天井材を使ったり床の間を設けたりすることで、和室全体の重心が下がり、居心地の良い空間になります。和室と同様に寝室も視線が低くなる部屋です。

 

そのため、天井の高さは最低限に設定し、広さもコンパクトにすると、リラックス効果が高まるでしょう。また、天井の高さをあえて低くすることで、奥行きを生み、実面積よりも伸びやかに感じさせることも可能です。
リビングダイニングの天井を低くし、奥の開口に視線を逃すと奥行きがより強調されます。

目安の天井の高さ

一般的に、リビングの天井の高さは245cm、寝室やトイレは230cm、和室は225cmが目安だとされています。リビングにシャンデリアなどの大きな照明器具や吊り下げる照明器具を取り付ける場合は280cmが理想の高さです。和室に吊り下げる照明を取り付ける場合には、240cmから250cmほど設けた方が良いでしょう。いずれも部屋の大きさや照明器具、住む人の身長によって最適な高さは変わってきます。目安を把握し、理想の空間を実現できる最適な天井の高さを選ぶことが大切です。

 

また、2階建ての注文住宅を建てる場合にも注意が必要です。2階建て住宅は、天井を高くしたくても対応できないケースがあります。2階にリビングを作りたい、書斎に大きなインテリアを置きたい、二世帯で住むなどの事情があります。天井の高さの最大値という制限がトラブルの原因となることも少なくありません。建てた後から不満や後悔を起こさないためにも、注文住宅の設計会社に要望や理想の空間を相談し、天井の高さを決めましょう。

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