注文住宅のコストを削減するために考えるべき優先事項とは
無駄な費用を削減して住みやすい注文住宅を建てるポイントは、お金をかける部分に優先順位をつけることです。優先事項は主に4つあり、注文住宅の外観や形、間取り、ランニングコスト、ライフスタイルの変化の4つです。
理想と快適さのバランスを考慮して、自分で納得のいく優先順位をつけてみてはいかがでしょうか。
無駄な費用を削減して快適に暮らせるマイホームを建てよう
注文住宅を建てる際は、優先事項を決めておくことが大切です。あれもこれもと要望を叶えるために、取り入れてしまうと逆に住みにくいと感じます。また、注文住宅に限らず、マイホームを建てる際は多くの費用がかかります。人生の中で一番高い買い物とも言えるのではないでしょうか。予算に余裕があり、費用よりも要望が全て叶えられている注文住宅を建てたいというのであれば、費用削減を優先する必要はありませんが、多くの人はできるだけお金をかけずに住みやすいマイホームを建てたいと思うものです。
無駄な費用を削減して住みやすい注文住宅を建てるポイントは、お金をかける部分に優先順位をつけることです。譲れない設備を絞って順位をつけ、無駄を省いて費用を削減しましょう。しかし、初めて注文住宅を建てる場合、どのように優先順位を考えるべきかわからないでしょう。
優先事項は主に4つあります。それは、注文住宅の外観や形、間取り、ランニングコスト、ライフスタイルの変化の4つです。人によってそれぞれ譲れないポイントが異なるため、理想と快適さのバランスを考慮して優先順位をつけてみてはいかがでしょうか。
外観と間取りの費用削減ポイント
優先事項の中で、外観や形にこだわりを持っていない人は、人件費や材料費を削減すると全体的な費用を落とすことができます。注文住宅を建てる際にかかる費用の7、8割は人件費と材料費です。シンプルな外観にすると構造もシンプルで屋根や壁の面積も少なくなるため材料費を削減することができます。
一方、外観や形にこだわりたい人は、補強に工夫が必要になるため手間がかかり、その分費用が高くなる傾向にあります。真四角の二階建てに切妻屋根や片流れ屋根を乗せた家にすると材料費や人件費を削減することができ、他の部分にお金をかけることができるでしょう。間取りにこだわりがない人は、水周りを一箇所にまとめて配管を短くすると費用を削減できます。
これは、外観や形と同様の考え方で、シンプルな間取りの方が同じ材料を一度に仕入れることができるので、費用を安くすることができるのです。また、水周りに必要な配管は長くなれば材料費、施工費が高くなります。キッチンと洗面所が離れている、お風呂とトイレが離れていると費用が高くなるため、できるだけ一箇所に配管を集めるといいかもしれません。これは費用削減だけでなく、火事の動線もスムーズになるためおすすめです。
ランニングコストとライフスタイルの変化
中には、ランニングコストと建築費どちらを優先すべきか迷う人もいるのではないでしょうか。光熱費などのランニングコストはずっとかかりますが、建築費は一度きりです。建築費をおさえるために、断熱性や遮熱性、風通しなどを考えずにいると、後々、後悔するかもしれません。住み心地が悪くなるだけでなく、冷房にかかる費用、暖房費用が家計を苦しめることもあるのです。多少、建築費がかかっても最低限の機能性は取り入れましょう。
また、建築に用いる素材で費用を削減しようとすると、品質の良さを維持する期間が短くなり、汚れやすい、壊れやすくなります。結果、メンテナンス費用が高くなり、ランニングコストが高くなってしまうため、必要な場所には素材にお金をかけましょう。子供のいる家庭はライフスタイルの変化に注意してください。子供ができると子供部屋を作りますが、いずれ成長して巣立っていきます。巣立っていった後は子供部屋を使うことがなくなるため、ライフスタイルの変化を考慮してリフォームに対応しやすい間取りをあらかじめ考えておくことが大切です。
例えば、壁が多いと健在コストや作業コストがかかるため、壁をできるだけ少なくして上手に区切る間取りにしたり、後から壁を簡単に設置ができるようにしたりすることが多いです。費用削減は大切ですが、住みにくい、寿命が短い家は注文住宅として建てる意味がありません。優先事項を考えて、心地よいマイホームを建ててみてはいかがでしょうか。