東京の注文住宅
YAZAWA LUMBER

2022/09/29

狭小住宅は2階建てと3階建てどっちがおすすめ?違いや間取りの工夫を紹介

狭小住宅は2階建てと3階建てどっちがおすすめ?違いや間取りの工夫を紹介

狭小地に家を建てる場合、階数を増やして床面積を確保しなければなりません。一般的な一戸建て住宅は2階建てがスタンダードですが、3階建ての方が床面積を広くできます。

 

狭小住宅の場合、2階建てと3階建てとではどちらがおすすめなのでしょうか。

 

本記事ではそれぞれの違いや、間取りのコツなどを紹介します。狭小住宅を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

狭小住宅とは?

狭小住宅とは何か

狭くて小さな土地に建てられた住宅のことを、狭小住宅と呼びます。15坪以下(50㎡以下)の敷地を指すのが一般的で、形状は土地によって様々です。

 

まずは、狭小住宅のメリットとデメリットを紹介します。

■狭小住宅のメリット

 

 

・都心部にマイホームを持てる

 

狭小住宅は通常の一戸建て住宅に比べて坪数が少なく、土地代が安く済む傾向にあります。そのため、利便性が高い都心部に家を構えることが可能です。

 

交通インフラが整っているので通勤や通学がしやすく、主要駅の近くには商業施設や百貨店があります。場合によっては自動車なしで生活でき、ガソリン代や各種税金などの節約につながるでしょう。駐車場が不要である分、間取りをほかの部屋に使えるというメリットもあります。

 

 

・建築コストや、住み始めてからのランニングコストを抑えられる

 

狭小住宅は建物がコンパクトであるため、建築コストも安く済む場合が多いです。冷暖房効率がよいので、光熱費も抑えられるでしょう。

 

また通常の一戸建て住宅に比べて、外壁や屋根の面積が小さい分、将来的に必要なメンテナンス費用を抑えられます。

 

さらに狭小住宅の多くは「小規模住宅用地」に該当するため、通常の一戸建て住宅に比べて固定資産税や都市計画税も安くなります。

■狭小住宅のデメリット

 

 

・建築費が割高になることがある

 

狭小住宅は、敷地の大きさや形状に制約があります。そのため十分な生活スペースを確保しようと、設備や間取りを工夫するうちに建築費が高額になります。

 

また周囲の道が狭いと、大型車が敷地まで入れないケースがあります。そのような場合は軽トラックや人力で建材を運ばなければならず、車両費や人件費が割高になるでしょう。

 

さらに階数が増えるほど、高重量に耐えるための工事が必要となり建設コストがかかります。

 

 

・バリアフリーの家を実現しにくい

 

2階建て以上が基本となる狭小住宅では、階段を使った上下の移動が欠かせません。若いうちは気にならなくとも、歳を重ねるにつれて足腰へ大きな負担がかかります。

 

将来的に足腰を痛めたり、車椅子の生活になったりした場合は2階以上の使用が困難になるでしょう。

 

 

・隣家との距離が近い

 

都心部の住宅地は、隣家との距離が近くなりがちです。互いの生活音が気になりやすく、室外機の音や子どもの大声が原因でトラブルになるケースもあります。

 

また十数年に一度必要な、外壁や屋根のメンテナンスがしにくいというデメリットもあります。建物の周りに十分なスペースがないと、高所作業のための足場を組めないからです。

無料住宅作品集を取り寄せる

狭小住宅は2階建てと3階建てどっちがおすすめ?

狭小住宅のおすすめは2階建てか3階建てか

続いては、2階建てと3階建てのメリット・デメリットを解説します。それぞれを見比べた上で、予算や希望に合った階数を検討してください。

■狭小住宅の2階建てのメリット・デメリット

 

 

・メリット

 

2階建ての一番のメリットは、様々なコストを抑えられる点です。

 

まず、3階建てに比べて建物が低いため、建築コストや外壁のメンテナンス費用を抑えられます。また冷暖房の効率アップによる、光熱費の節約も期待できるでしょう。床面積が小さい分、各種税金が安く済むのも大きな魅力です。

 

子どもや高齢者がいる家庭では、ある程度家族の目が届きやすいという点もメリットとして挙げられます。

 

 

・デメリット

 

階数が少ない分、生活スペースを確保するために工夫を凝らさなければなりません。それでも生活空間には限りがあるので、家族間のプライバシーや生活リズムへの配慮が必要になるでしょう。

■狭小住宅の3階建てのメリット・デメリット

 

 

・メリット

 

限られた敷地の中で、より大きな床面積を確保できるのは3階建てです。各フロアを用途別に区切れるので、家族間のプライバシーを確保しやすいという魅力もあります。

 

また車を保有する場合は、駐車場を借りたり設けたりしなければなりません。3階建てであれば、1階部分をビルトインガレージにして2~3階を居住空間にするという選択肢があります。月々の駐車場代がかからないのも、大きなメリットです。

 

 

・デメリット

 

階段を使用する機会が増えるため、歳を重ねるにつれて移動が大変になります。設計の段階で、老後の暮らしを見越しておくことが必要不可欠です。

 

また2階建てに比べて、高重量に耐えるための建設コストや、住み始めてからの各種税金が高くなる傾向にあります。

狭小住宅の施工事例を見る

狭小住宅を2階建てと3階建てで迷った際の確認ポイント

狭小住宅を2階建てと3階建てで迷った際の確認ポイントとは

それぞれの違いを見比べただけでは、どちらが適しているのかピンとこない方もいるはずです。そこで、2階建てと3階建てで迷った場合に確認すべきポイントを紹介します。

■高さが制限されている土地かどうか

まずチェックしてほしいのが、土地の高さ制限です。近隣の日当たりや通風を遮らないため、土地ごとに建物の高さ制限が設けられているのです。

 

そのため土地によっては、そもそも3階建ての狭小住宅を建てられない可能性があります。何階建てにするのかを検討する前に、土地の条件を忘れず確認しましょう。

■土地の建ぺい率と容積率

家を建てるにあたってもう一点知ってほしいのが、土地の建ぺい率と容積率についてです。建ぺい率は「敷地面積に占める建築面積の割合」、容積率は「土地面積に占める延床面積の割合」のことで、それぞれ用途地域ごとに定められています。

 

次の式に当てはめて、建築可能面積と最大延床面積を算出しましょう。
【建築可能面積=敷地面積×建ぺい率】
【最大延床面積=敷地面積×容積率】

 

例えば計算の結果、建築可能面積が30㎡、最大延床面積が50㎡になったとします。1階の広さを30㎡と仮定すると、2階の広さは20㎡が上限です。そのためこのケースでは、3階建てにすることが難しいでしょう。

 

仮に建築可能面積が30㎡、最大延床面積が100㎡という結果であれば、ワンフロア30㎡で3階建ての住宅も実現可能です。高さの制限と併せて、ぜひ確認してください。

■2階建てと3階建ての建築費の違い

最後は、それぞれの建築費の違いについてです。

 

2階建ての方が延床面積が小さいため、坪単価が同じと仮定すると総費用が安くすみます。3階建ては構造を強くするための緻密な計算も必要となり、場合によっては地盤改良費用などが必要になるでしょう。さらに耐火や防火に関する規定の適用も増え、基準を満たすための建築コストがかかります。

 

つまり建築費だけで考えると、2階建ての方がコストを大幅に抑えられます。予算に限りがある場合は、このような面にも目を向けて検討してください。

無料住宅作品集を取り寄せる

狭小住宅を2階建てにするときの間取りのコツ

狭小住宅を2階建てにするときの間取りのコツとは

費用面だけで安易に2階建てを選択すると、暮らしにくい家になる可能性があります。間取りのコツを押さえ、明るく広々とした2階建て狭小住宅を実現しましょう。

■廊下を設けず居住スペースを広くする

不要な廊下や間仕切りをいかにカットするかという点が、居住空間を広げるための大切なポイントです。玄関とLDKをつなげる、水回りをまとめて階段下へトイレを配置するなどして、省スペース化を図りましょう。

 

キッチンや書斎の一部のみ、幅を広げて「生活空間兼通り道」にするのもおすすめです。仕切りがどうしても必要な場合は、スライド式の扉や透明・半透明の素材の仕切りを取り入れましょう。圧迫感が出ず、広々とした空間に感じられるはずです。

■吹き抜けや中庭で採光を確保する

周りに3階建て以上の住宅や高層ビルが多いと、採光を確保しにくくなります。必要に応じて天窓や吹き抜け、中庭などを配置し、高い位置から光を取り込みましょう。配置を工夫すれば風通しもよくなり、快適でおしゃれな空間になります。

 

なお中庭に関しては、建物の中央に配置すれば第三者の視線が気になりません。家族のプライベート空間としても使えて、一石二鳥です。ほかの部屋とのバランスを考慮しながら、ぜひ導入を検討してください。

■収納スペースを工夫する

狭小住宅の床面積には、わざわざ複数の収納を設けるほどの余裕がありません。デッドスペースを活用し、収納スペースの確保に努めましょう。

 

代表的なものとして挙げられるのが、階段下収納や床下収納です。階段下収納は掃除用具や寝具、床下収納は設置場所によって、備蓄食材や洗面用具の収納に使えます。

 

また収納以外の用途にも使えるのが、壁面収納です。本やぬいぐるみといった「見せる収納」に適しており、スライド式の扉にすれば部屋の仕切りとしても重宝します。

 

大きさやデザインにこだわりたい方は、オーダーメイドの造り付け家具を取り入れるのもおすすめです。

狭小住宅の施工事例を見る

2階建ての狭小住宅はスペースを有効活用することが大切

狭小住宅を何階建てにするかということは、今後の生活を左右する大切なポイントです。3階建ての方がより多くの床面積を確保できますが、色々な制約が増えて建築コストがかさむ傾向にあります。費用を抑えたい方は、2階建て住宅を検討しましょう。

 

2階建ての狭小住宅を建てる際は、限りあるスペースを有効活用するための工夫が欠かせません。信頼できる工務店に施工を依頼し、打ち合わせを重ねて納得できる家づくりを行いましょう。

 

東京近郊で狭小住宅を建てたいとお考えの方は、住宅会社のヤザワランバーへぜひご相談ください。これまで狭小住宅の建築も多数手掛けた実績があり、お客様の家族構成や生活スタイルに合わせたご提案が可能です。

 

ただいま「オンライン家づくり相談会」を実施していますので、自宅や職場からぜひ一度ご参加ください。予算や間取りだけでなく、土地探しに関するご相談も承っています。

無料住宅作品集を取り寄せる

PAGE
-TOP