2022/02/14
注文住宅とは？メリット・デメリットと価格ごとの特徴を解説
夢のマイホームを購入する際に注文住宅と建売住宅のどちらを選ぶべきか悩む方は多いでしょう。注文住宅や建売住宅という言葉は知っているものの、それぞれの違いをしっかりと理解できておらず、判断ができないというケースもあります。ここでは、注文住宅の特徴をメリットとデメリットそれぞれの視点から紹介しつつ、どれくらいの費用でどんな家が建てられるかも解説します。
目次
注文住宅とは
注文住宅とは家の設計を自分たちで決めて建てられる一戸建てを指します。注文住宅には、全ての設計を自由に決められる「フルオーダー」と一部の設計や設備を自由に決められる「セミオーダー」の2種類があります。いずれの場合も建売住宅と違い、自分が理想とする家を設計できるという点が注文住宅の特徴であり魅力です。
また、注文住宅は家を建てる土地も自分たちで用意する必要があります。土地を所有していない場合は、注文住宅の設計を行う前に土地探しや土地の購入といった作業も必要です。
■フルオーダーとは
フルオーダーで建てる注文住宅は、間取りや設備をはじめとして建築する際に利用する材料（建材）や壁の素材、窓やドアの種類など全ての内容を自分たちで決めて作る住宅です。フルオーダーは自由度が最も高く、例えば特注の設備や特殊な建材を手配して家を建てることも可能です。
自分たちが理想としている世界に一つだけの家を建てられる反面、全ての判断を自分たちで行う必要があるため建築に関する知識を要する場合も発生します。さらに、費用も高くなりやすく設計にも時間がかかることから注文住宅を建てる潤沢な予算と時間を用意する必要があります。
■セミオーダーとは
セミオーダーで建てる注文住宅は、基本的な設備や仕様をあらかじめ決められた範囲から選ぶタイプの住宅です。セミオーダーも注文住宅ではあるため、間取りなどは自由に決められますし、設備に関してもグレードアップすることも可能です。
セミオーダーはフルオーダーほどの自由度はないものの、注文住宅の魅力とされる「オリジナルの家」を建てられる自由度がある注文住宅と考えるとわかりやすいでしょう。フルオーダーは手間と時間に加え建築知識も必要であることから、現在の注文住宅はセミオーダーが主流となりつつあります。
注文住宅のメリット
注文住宅は設計を自由に決められることは有名なメリットのひとつですが、実はそのほかにもメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
■自由度の高い設計ができる
設計の自由度が高いことは、注文住宅を建てる最大のメリットです。建売住宅などすでに完成している住宅を購入するよりも圧倒的に家族の理想を叶えられる可能性が高まります。
例えば、休日にバーベキューを楽しめる大きなルーフトップバルコニーを作ったり、景色を楽しめる大きな窓がついた浴室を設計するなど、家族の「こうしたい」を予算が許す限り叶えられるのは注文住宅の醍醐味でしょう。
■予算を調整できる
注文住宅は自分たちの予算に応じて住宅を設計できる点もメリットのひとつです。例えば、できるだけ予算を抑えたい場合は設備や間取りシンプルにすることで、予算を抑えられます。こだわりたい部分はあるけれども予算を抑えたい場合や、逆にしっかりと予算を用意したからとことん好きな住宅を建てたいといった方には注文住宅がおすすめです。
■建築過程を見れる
自分の家が建つ過程を見られることも注文住宅の魅力です。建築過程を確認できることは、その分完成までの愛着が湧くことはもちろん、不安な点や気になる点があれば都度工務店などに確認しながら進めてもらうことができます。そのため暮らしてみてから欠陥や不備が見つかり修繕するといった手間やリスクが少なく、安心して暮らせる可能性が高いでしょう。
注文住宅のデメリット
注文住宅は自由度が高い家を建てられるメリットがありますが、デメリットもあります。注文住宅を建てる上でデメリットを把握して後から後悔することがないようにしましょう。
■建売住宅よりも費用がかかる
注文住宅は設計や間取りを自由に決められる分、設計費をはじめとして建材や設備などの手配に関しても建売住宅より費用がかかります。
また、建売住宅はタイミングが合えば大幅な割引もされる可能性がありますが、基本的に注文住宅は割引が難しいタイプの住宅とされています。注文住宅でも費用を抑えて建てることはもちろん可能ですが、どれだけ費用を抑えても1000万円後半ほどの予算が建築費にかかることを理解しておくことは大切です。
■購入前に完成物件を見れない
家の引き渡しタイミングまで完成した物件を確認できない点もデメリットの一つです。注文住宅は設計図をもとにして建てる家の内容を決定するため、実際に完成してみたときに間取りがイメージと違う可能性がゼロではありません。
現在は大まかな間取りをイメージ画像にして見せてくれる住宅会社もありますが、基本的には設計図で家の全体像や細かな部分をイメージする必要がある点は建売住宅などに比べて難易度が高い点と言えるでしょう。
注文住宅が建つまでの流れと予算
注文住宅は土地探しや住宅の設計などを行うため住宅の施工にかかる期間とは別に準備期間、プランニング期間がかかります。
ここでは、注文住宅の完成までにかかる期間と予算の相場について紹介します。
■注文住宅は完成までに8〜15ヶ月かかる
注文住宅は計画を立ててから完成まで一般的に8〜15ヶ月かかるとされています。また、最短でも半年〜7ヶ月は必要とされており、期間が短い場合は土地をすでに所有しているなど作業自体が少ないケースがほとんどです。土地探しや住宅の設計には特に時間がかかり、こだわる場合は2年以上かけて注文住宅を建てる方もいます。
注文住宅を建てる流れは大まかに以下の通りです。
1.イメージ固め・予算計画立て
2.土地探し・購入
3.ハウスメーカー選び
4.詳細設計・プランニング
5.施工
6.竣工・引き渡し
注文住宅を検討しており、入居の希望時期が明確な場合は上記の流れで必要な作業を確認した上で、それぞれにどれくらいの時間をかけられるか逆算しつつスケジュールを立てましょう。
また、時間が足りないように思う場合は住宅会社に事情を説明してみると、工法などの工夫で完成までの期間を短縮できる可能性があります。不安な点や不明点がある場合は住宅会社へまず相談してみるのも選択肢の一つでしょう。
■注文住宅を建てる際の予算
注文住宅の建築費は2,000万円後半から3,000万円前半が相場です。できるだけ費用を抑えたい場合は1,000万円で建てられるローコスト住宅をプランとして用意している住宅会社もありますが、ローコスト住宅は設備や間取りの選択肢が価格に応じて少なくなります。
逆に平屋やガレージハウスなど、とことん希望を叶えたい場合は4000万円以上の予算をかけることもできます。そのため、注文住宅の予算を決める際には、まず自分たちの理想の住宅のイメージを固めることが大切です。
注文住宅の建築費ごとの特徴
注文住宅は自由度が高い一方で、希望を全て反映させていくと簡単に予算オーバーになってしまうリスクも持ち合わせています。ここでは、実際に注文住宅で予算オーバーにならないよう、知っておくべきポイントについて紹介します。
■1000万円台
1000万円台の注文住宅は凹凸の少ないシンプルの形状をした住宅になります。また、建材も自然素材（無垢材）や漆喰などは使用せず、比較的安価な建材を利用されて建築されます。
1000万円台では特殊な間取りやこだわりの設備などを選べない一方、シンプルな住宅だからこそ部屋の模様替えをしやすかったり、色々な家具のテイストを合わせやすいという魅力もあります。費用は限られているものの、自分好みの設計を選びたい方におすすめの価格帯です。
■2000万円台
2000万円台は一部の間取りや設備にこだわりを反映できる価格帯です。一方で2000万円台はこだわりを反映しすぎて予算オーバーになりやすいため、こだわる範囲を予算と相談して厳選することが求められます。また、2000万円台前半では、全ての希望を叶えるのが難しいケースがほとんどです。
そのため、内装や外装にはコストをかけずにお風呂やキッチンにはとことんこだわる、など力を入れて設計する箇所を限定する決断力が大切です。2000万円後半になると、予算に比較的余裕を持って希望を叶えられる価格帯になってきます。
■3000万円台
3000万円台は注文住宅の平均価格です。そのため、注文住宅でイメージする平均的な広さや設備が整った満足する家を建てられる価格帯です。注文住宅だからこそのこだわりを反映させたい場合は、3000万円台の予算を確保することがおすすめです。
また、3000万円後半では、変わった間取りや自然素材の利用、質の高い設備を導入できる価格帯になります。都市部では三角形などの変形した土地が多くありますが、変わった地形を最大限に生かした間取りや住宅の構造を実現できるのも3000万円台の注文住宅の特徴です。
注文住宅の設計・建築はヤザワランバーへ
注文住宅は自分で間取りや設備を自由に決められる一戸建てです。注文住宅にも全て自分で決めるフルオーダータイプと、仕様が決まった中から選べるセミオーダータイプに分かれます。注文住宅を検討している場合は、自分たちに適切なタイプを決めるためにも一度住宅会社へ相談するといいでしょう。
ヤザワランバーではお客様の理想の住宅を建てられるよう、無料相談会を実施しています。直接お越しいただかなくても実施できるオンライン相談会も用意しているため、注文住宅を検討している場合はぜひ気軽にお問い合わせください。
