出典元:「クロス・ラミネーティッド・ティンバー」( 2022 年 4 月 24 日 08:49 UTC )『ウィキペディア日本語版』
01日本の叡智が活きるデザイン
四季の表情が豊かな日本では、厳しくなるその気候風土から家を守る為の知恵として、深い軒の出が古くから採用されてきました。軽量さと強度を持つCLTは、この深い軒の出をつくるのに適した建材です。洗練された現代建築にも、寺社仏閣や町屋のような日本の伝統的な面影を残すことが可能です。
02見せかけではない、木そのままの魅力
人の心に安らぎを与えてくれる木の風合いや香りは、様々な建築で積極的に用いられてきました。現代では鉄やコンクリートなど構造体の表面に据えられる場合がほとんどですが、CLT建築は構造体であり仕上げ材でもあります。木の質感と重厚感という、二面性が楽しめるのも特長です。
03持続可能な社会へ大きく貢献
成長しきった木はCO2の吸収量が減るため、再生可能な範囲で森林資源を使用することは、現代社会を取り巻く様々な環境問題の解決を後押しします。CLTはこれまでの工法と比べて4個以上の国産材を使用するので、健全な森林の造成・育成という観点でも社会貢献度の高い健在といえます。
04暮らしの安心を支える高い耐久性
高温多湿の日本で築1000年の木造建築が現存しているように、木は適切に使うことで高い耐久性を発揮してくれる素材です。これほど技術が発展した今日でも国内では大半の住宅が木造で、日本の気候や風土との相性の良さはすでに多くの事例によって実証されています。
05家族の健康と快適をサポート
調湿性を持ち、室内環境を整えてくれる木は天然機能素材。鉄やコンクリートに比べて自然な温もりがあり、湿度や温度を適度に保てるので心地よさを損ないません。有害なホルムアルデヒドの放出量はゼロ。人はもちろん、ペットの犬や猫などの体にも優しい建材として評価されています。
06大規模建築の軽量化を促進
木材の比重は約0.3~0.8とされていて、コンクリートの2.3や鉄の7.8という数字と比較すると、極めて軽い素材です。この軽さは木材の大きなアドバンテージの一つです。これにより、大規模建築でも床板や耐力壁などにCLTが採用されるケースが年々増えています。
07高い耐震性能
剛性の高いCLTは耐震性に優れた素材としても知られています。震度6強の地震を想定した実大振動台実験というテストでは、他工法では1階の高さで12cm程度の変形や歪みが生じるなど使用不可能なレベルまで大破したのに対し、CLT建築は同じ条件で3cm程度の変形に止まり、地震後も使用可能という結果が出ています。
08高い耐火性能
木は燃えやすいため、木造建築は火災に弱いという先入観を持たれがちですが、実はそうではありません。木は燃えると表面が炭化し耐火皮膜となるため、燃え進むスピードが遅くなります。CLT建築でも燃えしろを構造計算に入れて設計することが可能です。実際にCLTを使用した建物では30分が経過しても倒壊せずに保たれていたという記録が残っています。
09優れた断熱性能
夏の暑さと冬の寒さが厳しい日本では断熱性が大きな鍵です。木の熱伝導率はコンクリートの1/10、鉄の1/350とされていて、木材を使ったCLT建築も当然高い断熱性能を秘めています。例えば12cmのCLT壁の片側が燃えているときでもその反射側は素手で触れられるくらいと聞けばイメージしやすいでしょう。
10建築工期が短縮可能
建築に使われるCLTはすべて工場で加工されてから現場へ搬入されます。寸法精度が高いため建て方で歪み調整の手間がかからず、現場作業がスムーズです。特に大規模建築では他の工法に比べて、大きな建築工期の差が生まれます。仕上げの不要な天然木というのも、工期短縮の上では大きなポイントです。
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